200935


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事例担当者のイニシャル［HELP］Ｔ．Ａ
事例研究のタイトル［HELP］中学部生徒に対する異性に対する適切な対人行動獲得のための指導
事例の概要［HELP］何もすることがないとき，自分の苦手な場面に直面したり，心理的に不安定な状況に陥った際に，自分自身を落ち着けるために，女性教員に対して不適切な言動を繰り返したり身体接触を求めたりする
対象児のプロフィール［HELP］中学部男子生徒
診断名：自閉症
太田のStage　３−１
指導者の役割と人数［HELP］指導手続きの伝達と評価　１名
長期目標［HELP］・昼休みの余暇活動の選択場面で，教員に「〜したいです」と申し出る
・女性教員に対して突然，腕組みや手を繋いだりせずに握手に変更できる
短期目標［HELP］ステップ１：余暇選択カードの中から好きなカードを選ぶ
　　　　　　カードを提示し，〜がしたいですと担当教員に申し出る
ステップ２：教員と腕組みや手を教員の腰に当てたりせず，代行手段として握手を５秒間する
標的行動(増やしたい行動)［HELP］余暇選択と握手
標的行動(減らしたい行動)［HELP］教員と腕組みや腰に手を当てる行動
標的行動を取り上げる意義［HELP］自分自身の心理的な不安定を解消するための方法として身に着けてしまっている不適切な行動をなくす
問題の推定原因［HELP］見通しの立たなさ，適切な対人行動が理解できていない，女性に対する興味・関心
想定される解決策［HELP］一定のフォーマルな方法を理解しみにつけ，それで納得する
般化を狙う場面［HELP］他の女性教員
指導場面［HELP］昼休み
指導手続き［HELP］ステップ１
・余暇選択カードから好みのカードを選択し，教員に申し出る
・余暇活動中に不適切な言葉が出たときに，その場で○×確認表を用い，フィードバックする
ステップ２
・腕組み，抱きつき行動が出そうな状況のときは，「握手で我慢する」と伝え，５秒間握手をする
・握手する前に，握手してくださいとたずねる行動を行う
利用可能な好子［HELP］握手
教材教具など［HELP］○×確認表，選択カード
記録の取り方［HELP］ステップ１
２点：余暇の選択ができ，適切な言葉・行動をする
１点：余暇の選択はできるが，不適切な言葉・行動がある
０点：余暇の選択ができず，不適切な言葉・行動がある
ステップ２
２点：握手をしてくださいといえる
１点：教員の指摘で握手を求めることができる
０点：不適切な行動をとる
指導期間と達成基準［HELP］平成２１年９月〜１２月
達成基準
ステップ１：１点を５回連続
ステップ２：２点を５回連続
中止基準
ステップ１：０点が５回連続
ステップ２：１点以下が５回連続
結果［HELP］・ステップ１では，昼休みに活動し，手持ち無沙汰をなくすことで，不適切な行動や発言は減少した
・ステップ２では，握手を５秒間を２〜３回繰り返すことはあったが，腕組みや抱きつき行動は握手で抑制することができるようになった
考察［HELP］・余暇活動のように集中して活動に取り組んでいる様子は，好きな活動ができているという点で，心理的にも安定しており，不適切な行動が減少した
・腕組や抱きつき行動の代行手段としての握手が定着しはじめ，言葉かけなしでも要求行動が取れるようになった

現状のＡＢＣ分析
A:先行条件 B:行動 C:結果
苦手な授業がある
行事による特別なスケジュール
休み時間等手持ち無沙汰になっている
自ら休み時間の過ごし方を考えて行動に移せない		 特定の女性教員，女子生徒に対して，不適切な行動をとる 気持ちの安定　↑
楽しい　↑
教員から注意を受ける　↓

解決策のＡＢＣ分析
A:先行条件 B:行動 C:結果
苦手な授業がある
行事による特別なスケジュール
休み時間等手持ち無沙汰になっている
自ら休み時間の過ごし方を考えて行動に移せない		 余暇を選択する
握手をする		 気持ちの安定　↑
楽しい　↑
教員から注意を受けずに住む　↑


記入日時 2010/03/29/18:17:06

事例担当者のイニシャル［HELP］Ｔ．Ａ

記入日時 2010/03/29/10:13:39

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