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事例担当者のイニシャル[HELP]M・M
事例研究のタイトル[HELP]小学校6年自閉症児が, 特殊音節込みカタカナ単語を 読むことができるための支援
   〜コンピュータ教材を使った慶応義塾大学との共同研究事例〜
対象児のプロフィール[HELP]特別支援学校 小学部6年
自閉症・知的障がい

〈検査結果〉
K‐ABC 継次処理過程尺度 45±9
    同時処理過程尺度 52±8
    認知処理過程尺度 56±8
    習得度尺度    49±5

PVT(絵画語彙検査) 語彙年齢 3歳8ヶ月
指導者の役割と人数[HELP]担任(自立活動 コミュニケーションパート担当者)1名
長期目標[HELP]特殊音節込みカタカナをすべて読むことができる。
短期目標[HELP]日常よく使われる特殊音節込みカタカナ単語を読むことができる。
標的行動(増やしたい行動)[HELP]特殊音節(拗音・促音・長音)を含むカタカナ単語12単語を読むことができる。
指導期間と達成基準[HELP]2012年11月〜2013年3月
結果[HELP]結果〈単語の読み〉
・セット1は,ベースラインを取った時点で,1回目75%,2回目100%となったので,トレーニングを実施しなかった。
・セット2・セット3は,トレーニング数回で正答率が上がり,達成した。
・セット2・セット3とも,フォローアップでも維持できていた。
・単音読みは「ベー」などの長音を「ベ」と読んでしまうことがあったが,単語では読めるようになった。
結果〈単音の読み〉
・このトレーニング以外の場面(ことば・かずの時間)にカタカナ単音の読みをチェックした。清音・濁音・拗音は「ジョ」以外すべて読むことができた。促音と長音は単音になると難しい。(「レッ」は「レ」「ター」は「タ」と言ってしまう)
・「クリップ」「チューリップ」「クリーナー」などの単語を,30単語以上正しく読むことができた。
考察[HELP]・聴覚に過敏のある児童であり,トレーニングの最後に流れるメロディには,最初のころ驚いて耳ふさぎをする様子が見られたが,音量を小さく設定したこと,慣れてきたことなどもあり,耳ふさぎはなくなった。最近では,メロディが流れると「あらっ」等と言い,笑顔を見せることもあるため,好子として機能し始めた可能性もあると考える。

・音声出力する教材であるので,模倣しやすく,操作さえ覚えれば,今後は自分で学習していくこともできると思われる。

・テレビ会議やメール等で,トレーニングの方法や記録の取り方,研究の進め方などをアドバイスしてもらえたことで,スムーズに事例研究に取り組むことができた。

・今回は,共同研究ということで1人の児童を対象に実施したが,文字や文の読み,理解について大変有効な教材であると思われるので,これから対象児童を増やしていくことができればと思う。そのためには,KLAPの実施方法を理解し,取り組む教師が増えることが前提となるが,今度校内で,どのように位置づけて取り組んでいくか,が課題となってくる。


FILE 284_290_1.ppt
特殊音節込みカタカナが読めるようになるための支援
記入日時 2013/05/13/10:40:02

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