200714



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事例担当者のイニシャル[HELP]T.H  O.R  O.K
事例研究のタイトル[HELP]怒ると他人を噛んでしまう行動を減らす取り組み
事例の概要[HELP]自分の要求が通らない時に他人を噛んでしまうことが多い。また,落ち着くまでに時間がかかり,噛む他に頭突きや爪を立てるなどの行動もする。かなり痛い。噛むことで発散し落ち着くが他の適切な行動に変えられれば。
対象児のプロフィール[HELP]中学部3年。男子。自閉症。PEP−R3歳7ヶ月(2007年8月実施)。聴覚情報はほとんど入っておらず視覚情報はかなり入っている。単語を手がかりにしているようである。また,自分独自の言語を持っている。文字でのスケジュールが理解できる。要求がある時などに2語文程度で話す。好きなウルトラマンやTVなどのセリフを覚えてよく言う。偏食があるが最近食べられるものが増え,家庭でも「コロッケ食べたいです。」など母親に要求することがある。
指導者の役割と人数[HELP]学級担任3人
長期目標[HELP]噛まずに学校生活を送ることができる。
短期目標[HELP]生活単元学習の時間、噛まずに活動することができる。
標的行動(減らしたい行動)[HELP]他人を噛む
標的行動を取り上げる意義[HELP]家庭でもおばあちゃんに暴力的な関わりをすることがあるので,学校で解決した方法を応用して家庭への般化が可能かもしれない。また,高等部進学に向けて般化を目指したい。
事例に関する情報[HELP]生活単元学習の時間に、間でパソコンを要求する。
その要求に応えてもらえないときに、人を噛む行動が見られる。
他の場面でも見られるが、まずは生活単元学習の時間を取り上げる。
問題の推定原因[HELP]パソコンがしたい。活動がしたくない。何をしたら良いか分からない。暇だから。見通しが持てない。体調が悪い。暑い。落ち着くから。噛みたいから(味,感覚,におい)。苦手な活動を減らして欲しいから。苦手な活動から逃避してパソコンやウルトラマンの世界に浸りたいから。教員に苦手な活動を指示されたから。カッとなったから。しんどかったり,休みたいことを表情や言葉でうまく表すことができないから。要求を伝える方法がわからないから。無理をしていても教員が気づかず,いっそう頑張ることを要求してしまったから。噛む以外に落ち着く方法がわからないから。自分の予定と違う指示を教員から受けて,カッとなったから。もうすぐしようと思ったのに教員に口うるさく言われてイラっとしたから。
想定される解決策[HELP]噛みたい時に、すぐに噛めるようなタオルや棒、スポンジの携帯。
噛みたくなったら、一人でカームダウンできるスペースに行く。
身体接触を減らす。
興奮したときは近づかない。
スケジュールの提示方法を整える。
選択した原因と解決策[HELP]何をしたら良いか分からない。見通しが持てない。

スケジュールの提示方法を整える。
般化を狙う場面[HELP]他の授業場面
指導場面[HELP]生活単元学習の時間
指導手続き[HELP]生活単元学習の時間のみのスケジュールの提示ではなく、次の好子までのスケジュールを提示する。
生活単元学習の時間内にはパソコンをする時間がないことを知らせる。
調子が悪くなったときには、スケジュールを提示し一緒に確認する。
ウルトラマンのカードや、ポスターを見るように促す。
噛みたくなったかなと教員が感じたときは、タオルを渡す。
利用可能な好子[HELP]ウルトラマンカード。パソコンが10分以上できる。好きなカードをラミネートする。苦手な活動を減らしてもらえる。
教材教具など[HELP]棒に巻いたタオル
メモ帳
記録の取り方[HELP]生活単元学習の時間に噛む回数
指導期間と達成基準[HELP]5回続けて噛まずに授業を終えたら、他の授業時間での般化に移る。

記入日時 2007/11/08/19:33:34

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