200724



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事例担当者のイニシャル[HELP]bt
事例研究のタイトル[HELP]1日1回,「何か手伝うことはありませんか?」と教員に言うことができる。
事例の概要[HELP]・「お手伝いをする」が達成できず,トークンのシールがもらえない。
・自分からはなかなか言い出せず,こちら側からの後押し(言う相手を決めてあげたり,一緒にその 人の近くに行き,言うよううながす)が必要。
対象児のプロフィール[HELP]養護学校中学部2年,男子
指導者の役割と人数[HELP]学級担任2名
長期目標[HELP]次の活動がわからないとき、聞くことができる。
自分から次の仕事を探すことができる。
短期目標[HELP]1日1回,「何か手伝うことはありませんか?」と教員に言うことができる。
標的行動(増やしたい行動)[HELP]自分から「何か手伝うことはありませんか?」と毎日言うことができる。
標的行動を取り上げる意義[HELP]・将来の仕事場で一つ何か仕事をした後,何もせずいることがないように。
・自分から考えて行動できる場面が増えるように。
事例に関する情報[HELP]・毎日の目標の1つに入っている。シールが集まればご褒美がもらえる。
・積極的にコミュニケーションをとることが苦手。
・相手に意志を伝えることが少しずつできるようになってきた。
・自分の意志ではなく,友達や周囲の動きを見て行動する。
・手伝いや掃除を自分からすることは少ない。
問題の推定原因[HELP]1,自分から聞きに行くのに勇気がいる。
2,手伝いや掃除はできるだけしたくない。
3,頼まれた手伝いが難しかったらできないのではと不安がある。
4,いつ聞きに行って良いのかわからない。
5,教員が忙しそうにしていて,聞くタイミングがわからない。
6,目標を達成しなくても特に気にならない。
7,その日の目標が達成できたか教員と一緒に確認することがまれである。
8,お手伝いをする時間を自分で見つけることが難しい。
9,他の活動に時間がかかり,お手伝いをする時間がない。


想定される解決策[HELP]1,自分から聞きに来た時,大いに誉める。聞き方を書いたカードを準備しておく。
2,手伝いを簡単なものからはじめて,感謝と賞賛の言葉で意欲がもてるようにする。
3,簡単な手伝いを依頼する。
4,いつ聞きに行くのかスケジュールで示す。本人が活用しやすいスケジュールを工夫していく。
5,聞き方(「今大丈夫でしょうか?」等)を書いたカードを用意しておく。
6,目標達成のご褒美を明確に示しておく。頻繁にご褒美がもらえるようにし,その喜びが癖にな   る。
7,毎日,目標の達成具合を教員と確認・反省する。
8,いつするのか時間を作る(スケジュールで指定する)。
9,他の活動を減らし,時間的余裕を作る。
選択した原因と解決策[HELP]介入1
原 因:7
解決策:7
介入2
原 因:4,5,6,7,8
解決策:4,5,6,7,8
般化を狙う場面[HELP]作業学習(園芸・紙漉陶芸)

指導場面[HELP]日生の時間
休み時間
指導手続き[HELP]介入1
1,1日の最後に,目標の反省を一緒にする。
2,他の目標ができたことを誉める。
3,あと1つ(お手伝い)目標が達成できたらシールがもらえることを伝え,励ます。

介入2
1,1日のスケジュールの中に,時間的余裕のある場面に「お手伝い」を入れ,新しいスケジュール  (カード)の使い方になれるまで支援する。
2,目標の反省のとき,誉める。

介入3
1,1日のスケジュールの中に入れず,自分で時間を見て行う。
利用可能な好子[HELP]賞賛
トークンのシール
CD
ファッション・音楽雑誌
スナック菓子
教材教具など[HELP]・1日の活動をカードで示したスケジュール。
・「なにかてつだうことはありませんか?」と書いたカード
記録の取り方[HELP]介入1
・できたら○(3点),できなかったら×(0点)。

介入2
・一人でできたら3点,一部支援あり2点,全支援あり1点,できない0点

介入3
・一人でできたら3点,一部支援あり2点,全支援あり1点,できない0点
指導期間と達成基準[HELP]達成基準:

ベースライン:5日
指導期間:1月 日〜3月24日
中止・改善基準:

介入前
A:先行条件 B:行動 C:結果
・1日の目標の一つにある。
・登校時目標シートを貼る。
・着替えをしなければいけない。連絡帳を書かなくては いけない。朝の活動(掃除又はサーキットトレーニン グ)に遅れないよう行かなければいけない。
・周囲の教員は忙しくしている。
・友達たちも次々活動をしている。
・自分から言い出すのに勇気がいる。
・頼まれることは何か不安。
・ゴミ集めを頼まれたら面倒だ。
・他に目標でお手伝いをしている子はいないので,何で 僕だけが。
1日1回「何か手伝うことはありませんか?」と教員にいう。 ・いつ聞いていいのか分からず,結局聞けないで終わ  る。(↓)
・聞く時間がなく結局聞けないで終わる。(↓)
・特に達成できなくても気にならない。
・目標が達成できない。(↓)
・目標が達成できず,トークンのシールがたまらない。(↓)

介入1
A:先行条件 B:行動 C:結果
・タイトル「介入前」と同様
・他の活動が多く時間がない。
・次に何をするのか考えるのに時間がかかり,手伝いを する時間がない。
1日1回「何か手伝うことはありませんか?」と教員にいう。 ・タイトル「介入前」と同様

介入2
A:先行条件 B:行動 C:結果
・タイトル「介入前」+「介入1」と同様
・連絡帳をいつ書くのか,考える。
・スケジュールを正確に利用できず,いつもの習慣で活 動。
・教員に言われる。
・教員の支援。
1日1回「何か手伝うことはありませんか?」と教員にいう。 ・いつ聞いていいのか分からず,結局聞けないで終わ  る。(↓)
・聞く時間がなく結局聞けないで終わる。(↓)
・特に達成できなくても気にならない。
・目標が達成できない。(↓)
・目標が達成できず,トークンのシールがたまらない。(↓)
・お手伝いができ,目標が達成される。(↑)
・誉められる。(↑)
・感謝される。(↑)

記入日時 2007/11/07/08:14:35

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