200725



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事例担当者のイニシャル[HELP]bt
事例研究のタイトル[HELP]時計を見て,指定された時刻が来たら活動の終了,または,次の活動に移ることができる。
事例の概要[HELP]・タイマー音での終了はできる(なかなか動き出せないことはあるが)。
・アナログ時計は何時十何分まで正確に読めることはできる。
・何時何分にその活動を終わるとスケジュールに書いても,時計を見ることはできない。
・時計を読ませても,スケジュールにある時間と併せて行動できない。
対象児のプロフィール[HELP]養護学校中学部2年,男子,自閉症
PEP-R:4歳2ヶ月
指導者の役割と人数[HELP]担任2名
長期目標[HELP]スケジュールに書かれた時間を見て行動できる。
短期目標[HELP]スケジュールに書かれた給食に行く時間を見て,給食に行くことができる。
標的行動(増やしたい行動)[HELP]スケジュールに書かれた時間と時計を見て行動することができる。
標的行動を取り上げる意義[HELP]・アナログ時計が正確に読めるようになり,それを実際に生活の中で利用していく。
・タイマーの時間をセットしなくてすむ。
・時間の経過を意識できる。


事例に関する情報[HELP]・デジタル時計,アナログ時計共に読むことはできる。
・タイマー音で遊びを終了することがだいたいできる。
・タイマーの時間が減っていくのをちょくちょく見ながら遊びをしている。(途中でタイマーを止め ていることもある。)
・「今何時?」の質問に答えられる。
・家庭ではテレビの画面にある時間を見て活動していることがあるらしい。
・昨年度から腕時計をしているが,こちらから見るよう言わなければ見ない。「今何時?」の質問し たとき,腕時計を見ず,壁掛け時計を見る。
・家で好きなテレビ番組を観ていて,途中でお風呂によばれ,出てくるとその番組が終わっていたの で,辛くて倒れ込んで泣いた。
問題の推定原因[HELP]1.時計を見る意味が理解できていない。
2.時計を見る習慣がない。
3,時計利用はテレビ画面の時計だけは活用できている。?
4.教員の言葉がけや,周囲の動きで行動している。
5.時間の経過と時計とがつながっていない。
想定される解決策[HELP]1.時計を用いて,時間経過を意識できるようにする。
2.頻繁に時計を見る機会を設け,習慣化する。
3.テレビ画面に時刻を表示する。
4.教員の言葉がけなくしたり,周囲の動きに影響されないような状況を設定する。
5.指示書を見ながら,時間の経過を理解できるようにする。
選択した原因と解決策[HELP]介入1
原 因:1
解決策:1,4

介入2
原 因:1,5
解決策:1,5
般化を狙う場面[HELP]学校生活の中
通学時

生活全般
指導場面[HELP]4時間目終了後,給食に行くまでの時間
指導手続き[HELP]介入1
1.スケジュール確認に行ったとき,スケジュールの「○時○分 給食に行く」を教員と共に確認す  る。
2.時計を見るようにいう。
3.まだその時間がきていないことを伝える。
4.その時間まで待つよう伝える。
5.その時間がわかりやすいように,時計に印を付ける。
6.その時間になっても給食に行かない時は,時計を読ませ給食に行く時間がきていることを伝え   る。
介入2
1,スケジュール確認に行ったとき,指示書を見るようにする。
2,指示書にスケジュールの時間,時計の時間を書き込み,「まだ」「ちょうど」「すぎた」を選   び,その上に○を付ける。
3,「ちょうど」「すぎた」に○を付けたら,給食に行く。

介入3
・手続きは介入2と同じ。
・新しい指示書
利用可能な好子[HELP]賞賛
給食に行ける。
教材教具など[HELP]指示書(介入2)
指示書(介入3)
記録の取り方[HELP]介入1
・一人でできた2点,一部支援1点,全面支援0点

介入2
・一人でできた2点,一部支援1点,全面支援0点

介入3
・一人でできた2点,一部支援1点,全面支援0点
指導期間と達成基準[HELP]達成基準:

ベースライン:5日
指導期間:1月 日〜3月24日
中止・改善基準:

課題中スケジュールの時間を見て終了することができない
A:先行条件 B:行動 C:結果
・「〜時〜分がきたら終了」の意味がわかっていない。
・腕時計をしている。
・時間を書いた手順書。
・課題をしている。
・教員が近くにいる。
・時間が動いていることを理解していない。
・手順書を見ていない。
・手順書がわかりにくい。
・課題が楽しい。
・課題で遊ぶ。
・課題を最後までしたい。
時計を見て手順書で指定された時間になったら終了することができない。 ・時計を見ない。(−)
・教員の言葉がけ。(↑)
・アナログ時計を読まなくてはいけない。(↑)
・その課題を途中でやめなければいけない。(↑)
・課題を続ける。(↑)
・課題での遊びに夢中。(↑)
・終了しない。
・教員の注意,指導。(↓)
・終了しなくても困らない。(↑)
・終了してもうれしいことがない。(↑)

介入前(ベースライン測定時)
A:先行条件 B:行動 C:結果
・給食前。
・お腹がすいている。
・いつも通り,4時間目が終わったら給食に行く。
・1日のスケジュールに「○時○分 給食に行く」と記入あり。
・スケジュールにある「○時○分 給食に行く」の意味がわからない。
・みんな授業が終わって給食に行っている。
・腕時計をしている。
スケジュールに書かれた時間になったら給食に行く。 ・時間を確認せず,いつも通り給食に行く。(↓)
・時間を見なくても給食が食べられる。(↓)
・時計を見ない。(↓)
・教員からの言葉かけなし。(↓)
・11時45分まで待たない。

介入1
A:先行条件 B:行動 C:結果
・スケジュールを教員と一緒に確認。
・時間まで待つよう教員に言われる。
・教室にいる。
・お腹がすいている。
・教員の言葉がけ。
・教員の指導と支援。
スケジュールに書かれた時間になったら給食に行く。 ・教室うろうろする。
・教室にあるもので遊ぶ(ペンなどを眺めたり)。
・教員の言葉がけあり。(↓)
・時計を見ない。(↓)
・給食に行く。(↑)

介入2
A:先行条件 B:行動 C:結果
・スケジュールに行く。
・指示書あり。
・教員のプロンプトあり。
スケジュールに書かれた時間になったら給食に行く。
・給食を食べる。(↑)

記入日時 2007/11/07/08:16:39

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