200819
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事例担当者のイニシャル
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A・Y
事例研究のタイトル
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高等部、自閉症の生徒がヘルプカードを自分で出せるまでの指導
事例の概要
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困った状況の時に「助けてください」カードが自分からは出せない。教員の言葉かけが入ってから出せる。言葉かけ、指さしに依存する傾向が見られる。
教員の言葉かけがなくとも自分でカードが出せるようになることを目指したい。
対象児のプロフィール
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<S-M社会生活能力検査> 男
(第1回平成18年7月26日 第2回平成20年10月14日検査)
社会生活年齢 3歳10ヶ月 生活年齢 17歳1ヶ月
指導者の役割と人数
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担任3名
長期目標
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困った状況の時ヘルプカードを自分で(言葉かけ、指さしなしに)出せる。
短期目標
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課題の学習時にヘルプカードが出せる。
標的行動(増やしたい行動)
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ヘルプカードを(プロンプトなしに)出す
標的行動(減らしたい行動)
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ヘルプカードを出さずに「て、て」と言ったり、物をこちらに差し出してくる行動
標的行動を取り上げる意義
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将来、困った状況でカードを出せれば、その状況から切り抜けられる可能性が高まる。
そこでどうしていいか分からず、自傷したり、立ち止まったりする行動を減らす。
事例に関する情報
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○困った状況
ゼリーのスプーンが曲げられない。
パンの袋が破れない。
デザートの蓋が開かない。
問題の推定原因
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困った状況がある→プロンプトされる→カードを出す→困った状況がなくなるという循環が誤学習されている。
カードの意味が分かっていない。分かりにくい。
「て、て」と言ったり、困っている原因を指さしした時に、問題が解決する場面を日常的に経験している。
想定される解決策
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困った状況がある→カードを出す→困った状況がなくなる
ということを再学習する。
カードを変更する。
困った状況を作り出しカードの使い方を教える。
選択した原因と解決策
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原因1
困った状況がある→プロンプトされる→カードを出す→困った状況がなくなるという循環が誤学習されている
解決策1
カードを誤解のない絵柄に変更する。
解決策2
困った状況を作りだし、カードを出すように促す人とカードを受け取って解決する人の二人の教員でカードの使い方を教える。
般化を狙う場面
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帽子がかぶれない
靴ひもが結べない
自分の物が見あたらない等日常生活に関すること全般。
指導場面
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課題学習時
指導手続き
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指導手続き
1 Aの休憩時間に教員BがAの目の前に座る。
2 Aがビニール袋、玉、紐を机上に並べる。
3 教員BはAに袋に玉を入れて紐で結ぶように指示する。
(指導1日目はモデルを見せて教える)
3 Aが紐を手に取ったら後ろの教員がカードを手渡すようにプロンプトする。
(指導1日目は身体的ガイダンスを行い2日目以降は指さしへと移行し徐々にプロンプトを少なくする。プロンプトはコミュニケーションカードに手をかけるまでに10秒待つ。)
4 カードを受け取った教員は紐を受け取り袋の口を紐で結ぶのを手伝う。
利用可能な好子
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課題が終了すること。
教材教具など
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コミュニケーションカード
(助けを求める人を表した絵が描いてある)
記録の取り方
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指導場面:給食時間
記録事項
・正反応:プロンプトなしでコミュニケーションカードを手渡せた時。
・誤反応:プロンプト(身体的ガイダンス、指さし)をした時。
グラフの書き方
・タイトル:正反応率。横軸:日付、縦軸:正反応率
指導期間と達成基準
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達成基準:正反応率が100%で5日連続
ベースライン:2日
指導期間:ベースライン終了から2ヶ月
中止・改善基準:正反応率が20%以下が3日連続
記入日時
2008/10/17/17:55:08
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