200831
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事例担当者のイニシャル
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O.S
事例研究のタイトル
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小学部低学年の知的障害児に、写真カードを教員に渡たして、シャボン玉で遊びたい要求を伝えることを教える。
事例の概要
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本児は発語がなく、要求を伝える時は、主に直接行動かクレーンを用いている。カードによるコミュニケーションを習得することで、本児の要求をもっとはっきりと様々な場面で伝えられるようになってほしいと考えて指導を始めた。前期には、風船をカードで要求することを教えたが、その行動は定着している。さらに要求できる場面を増やしたいと考えて、指導している。
対象児のプロフィール
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特別支援学校小学部1年男児 知的障害、身障者手帳2級
太田のstage 1−3
MEPA 姿 勢:1歳〜1歳6ヶ月 移 動:1歳6ヶ月〜3歳 技 巧:1歳〜1歳6ヶ月
受容言語:6ヶ月〜1歳 表出言語:0歳〜6ヶ月 対人関係:1歳〜1歳6ヶ月
平衡に障害があり、歩行が不安定、平地は自立歩行が可能、段差は片手引きで支援が必要
発語はないが、知っている人を「あー」という声を出して呼ぶ。
「靴脱いで」「歯、大丈夫」などいくつかの言葉が分かる。
写真の弁別は難しい。
指導者の役割と人数
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教員A(担任)
教員B(担任)
長期目標
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教員にカードを渡して要求を伝えることができる。
短期目標
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プレイエリアにいる時、やりたい遊びの写真カードを取り、1m離れた教員に渡して要求を伝えることができる。
標的行動(増やしたい行動)
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プレイエリアにいる時、壁に貼り付けたシャボン玉の写真カードを取り、1m離れた教員に渡すことができる。
標的行動を取り上げる意義
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写真カードを渡すことで、自分の要求を他者に分かりやすく伝えることができる。
したい遊びが見えない時にも要求することができるようになる。
カードを手渡して要求することは、他の場面でも広く活用することができる。
事例に関する情報
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本児は、教員が吹いたシャボン玉を見たり、教員にストローを支持してもらって吹いたりすることを大変好む。
写真の弁別は難しいようである。
プレイエリアは、教室の約1/3の広さで、縦が約2メートル、横が4メートル程度の広さで、セラピーマットを敷いていて、他のエリアとは長机や棚で隔ててある。
休憩時間には、本児の他に1名の児童がプレイエリアで遊んでいることが多い。
プレイエリア内の棚に、風船の写真カードが貼ってあり、本児はそれを2メートル程度離れた教員に渡すことができるようになっている。
般化を狙う場面
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プレイエリアでの他の遊びの要求
体育館での遊びの要求
指導場面
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朝の着替えの後の遊び時間
指導手続き
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<ベースライン>
プレイエリアの壁の本児の手が届かない位置に透明でないケースにシャボン玉入れておく。その下方50センチぐらいの位置にシャボン玉の写真カードを貼っておく。その状態で、指導前に写真カードを取ったり、渡してきたりするかどうかを見る。
<指導の見通し>
次のステップ1〜3のように段階的に指導し、ステップ3の状態で標的行動ができることを目指す。
ステップ1(シャボン玉セットを教員Aが持って、本児に見えるように誘う)
ステップ2(シャボン玉セットを透明のケースに入れて、壁に貼っている状態)
ステップ3(シャボン玉セットを透明でないケースに入れて、壁に貼っている状態)
<ステップ1>
(1)教員Aが、写真カードから約1メートル離れた位置に立ち、シャボン玉セットを持って誘う。
(2)本児がシャボン玉セットに手を伸ばした時、教員Bが、後方から本児の右手を持ち、「シャボン玉の写真カードを取る→教員Aに近付く→シャボン玉カードを教員Aに差し出す」を身体的ガイダンスする。
(3)教員Aは、「はい、シャボン玉なー」などと言って差し出されたカードを受け取り、シャボン玉を吹いて本児に見せる。
<ステップ2>
(1)シャボン玉セットを透明のケースに入れて、壁に貼っておく。
(2)教員Aは写真カードから約1メートル離れた位置に立って待つ。
(3)本児がシャボン玉セットに手を伸ばしたら、あとはステップ1と同様
<ステップ3>
(1)シャボン玉カードを透明でないケースに入れて、壁に貼っておく。
(2)教員Aは写真カードから約1メートル離れた位置に立って待つ。
(3)本児がシャボン玉セットに手を伸ばした時、あとはステップ1と同様
利用可能な好子
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シャボン玉
教員の注目、言葉かけ
教材教具など
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シャボン玉セット(シャボン玉液、ストロー)
透明のケース(シャボン玉セットを入れて壁の手が届かない位置に貼り付けるための)
透明でないケース(シャボン玉セットを入れて壁の手が届かない位置に貼り付けるための)
シャボン玉の写真カード(約10センチ角)
記録の取り方
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<ステップ1>
・シャボン玉カードを壁から取る。
・教員Aに近付く。
・シャボン玉カードを教員Aに差し出す。
上記3つの行動が、身体的ガイダンスなしでできたら1点、身体的ガイダンスありなら0点
で、日ごとに合計得点を記録する。
(0点から3点)
指導期間と達成基準
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<指導期間>
ベースライン 10/15〜10/17
介入 10/20〜
<達成基準>
各ステップで、3日続いて3点なら達成で、次のステップに進むか、目標達成とする。
記入日時
2008/10/08/15:47:28
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