対象児のプロフィール |
・プロフィール 高3男子 S 自閉症 ・諸検査の結果 太田のステージ \x{2162}-1 ・自閉症の特性 → 自立活動班で決定後
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長期目標 |
スケジュールに従って行動したり自分のしたい行為を人に伝えることができる。
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短期目標 |
腕時計と模型時計の時刻が同じになったとき、教師に報告をする。
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指導目標(標的行動とこれを選んだ理由) |
指導目標 腕時計と模型時計の時刻が同じになったとき、教師に報告をする。
標的行動 時計を見比べて同じになったときに報告をする。
標的行動を選択した理由 腕時計と模型時計のマッチングができることで、行動の区切りが分かるようになる。また、模型時計の時間が来るまで待つことができる。
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指導目標に関する対象児の実態(ベースライン) |
指導目標に関する本児の実態 ○予定黒板(時間割)の日課表への記入、朝の会での日程確認によって、スケジュールの理解ができるようになった。本児は学校生活の大きな枠の中では見通しを持って生活ができている。しかし、時刻、時間の理解が不十分で、「いつまで」「いつから」がわからないおことから、長い時間じっと待っていたり、間違えて人について行って違う場所へいったり、「○○する?」と確認をしたりしてうまく行動を起こせないことがあった。 クラスの壁掛け時計と黒板に貼り付けた模型時計のマッチングができ、同じ時刻になったときに教師に確認をして次の活動に入ることができる。 教師に指示で模型時計を、半時間単位(12時、9時半)で合わせることができる。9時10分、13時などは難しい。
ベースライン ベースラインは、模型時計を着けていない状態で行う。
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般化場面 |
家庭での留守番 家庭での登校までの待ち時間 時刻による教室の移動
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指導手続 |
木工作業(10:00〜12:10)の途中(10:30、11:00、11:30)の3回、腕時計と模型時計の時刻が同じになったときに西川に報告をさせる。
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教材教具など |
腕時計 模型時計(電池の入っていない腕時計) 教室の壁掛け時計は覆いをする。
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達成基準 |
5回連続で成功したとき。3日連続で成功したとき。の両方を満たしたとき。
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記録の取り方(般化場面と指導場面) |
指導場面での記録の取り方 指示を出した時刻が来たら報告をさせる ○ 何も言われなくてもできた △ 教師が時計を指さすサインを見て報告ができた × 教師が時計を指さすサインを見ても報告ができなかった − 時計を見損ねた(時刻が来ても気付かなかった、教師がサインを出し損ねた)
般化場面での記録の取り方 給食の片付け場面。模型時計の時間を見て教室に戻り片付けができる。 ○ 何も言われなくてもできた △ 教師が時計を指さすサインを見て報告ができた × 教師が時計を指さすサインを見ても報告ができなかった − 時計を見損ねた(時刻が来ても気付かなかった、教師がサインを出し損ねた)
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結果 |
┌─────┬────┬─────┬────┬──────┬─────────┐ │ │ 9/8 │ 9/9 │10/10│ │ │ ├─────┼────┼─────┼────┼──────┼─────────┤ │10:30│ − │ × │ │ │ │ ├─────┼────┼─────┼────┼──────┼─────────┤ │11:00│ × │ △ │ × │ │ │ ├─────┼────┼─────┼────┼──────┼─────────┤ │11:30│ △ │ △ │ △ │ │ │ └─────┴────┴─────┴────┴──────┴─────────┘ 9/8 同じ時刻になったら、西川に報告するように指示。 9/9 「先生、出来ました」と誤って報告したため「先生、時間になりました」と報告するように訂正する。今まで、一つの作業が終わったときに「出来ました」報告していたため混乱がある。
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