2004-07



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ことばで「こんだてを読んでください」
概 要
要求行動が衝動的で直接相手の身体を突いたり、引いたりして相手に怪我をさせたり、いやな思いをさせたりするので、簡単な表出言語で要求を伝えることができるようにするための指導計画。

対象児のプロフィール
AB。高校3年男子。自閉症。

諸検査結果
S-M社会生活能力検査 社会生活年齢2−9(身辺自立2-10 移動2-11 作業2-9 意思交換3-4 集団参加2-7 自己統制2-2)

障害の特性
自己統制が難しく、衝動的に行動する。言葉での要求表現頻度が昨年から顕著に増えている。

指導者
K.M

長期目標
遊び場面、朝の会や帰りの会の場面、授業の始業場面において相手の何かをしてほしいときに、相手の身体をついたり引いたりすることなく、表出言語によってそれを伝えることができる。

短期目標
帰りの会の場面において、翌日の給食の献立を読んでください、という要求を担任に伝えるとき、担任の顔を見て「給食を読んでください」という。

指導目標(標的行動とこれを選んだ理由)
同上

指導目標に関する対象児の実態(ベースライン)
要求を伝える気持ちはあるが、表出言語よりも相手の身体を直接押す・引っ張っていくなどの方法をとりがちである。また、衝動的に行動する。したがって、相手に要求を伝える際に、表出言語ではなく、衝動的に相手の身体を突いたり、引いたりしてしまう。その結果、相手を倒してしまったりして注意を受け、その腹いせに周りにいる生徒に八つ当たりして、さらに厳しく注意を受けて不安定になるという悪循環に陥りがちである。

般化場面
\x{2460}帰りの会の場面において、翌日の日付を板書してください、という要求を係りの生徒に伝えるとき、相手の顔を見て、「日付を書いてください」ということができる。
\x{2461}授業の始業場面において、日直に前に出て始業の号令をかけてほしいときにその日直に「○○さん、前へ」ということができる。

指導場面
帰りの会。

指導手続
担任の身体を押したり引いたりしたときは、「バツ」といって読まない。
本人の顔を見「給食を」という言語的プロンプトをだす。
担任の顔を見て「給食を」と言えたら読む。
シェイピングで「給食を読んでください」という標的行動を形成。

教材教具など
献立表

達成基準
プロンプト無しで「給食を読んでください」が4日連続言えたら合格。

記録の取り方(般化場面と指導場面)
帰りの会において担任に対して「給食を読んでください」がプロンプトなして言えたかどうかを記録する。

達成基準に達した後で、同じ記録を上述の2つの般化場面で記録する。

グラフ下の文字列
第一系列のタイトル:
Baseline: ベースライン Intervention1: 指導方法1 Intervention2: 指導方法2 Intervention3: 指導方法3 Intervention4: 指導方法4
第二系列のタイトル:
Baseline: ベースライン Intervention1: 指導方法1 Intervention2: 指導方法2 Intervention3: 指導方法3 Intervention4: 指導方法4

指導期間
H16.9.1から9.20.


記入日時 2006/02/23/23:50:25  No.190
記入者 管理者  E-Mail

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