概 要 |
小学校3年生・中度知的発達障害の女児に、ひらがな積み木を使って、単語の構成ができるようにすることを目標とした。 まず、絵と単語カードのマッチング、次に絵とアナグラムを使ったマッチング、最後に絵を見て単語構成をするという3段階に分けて指導することとした。
|
対象児のプロフィール |
小学校3年生・女児・障害児学級在籍・3人兄弟の末っ子。二人の兄がいる。父親・母親ともに本児をとても可愛がっている。 身長、体重ともに、学年平均に近い。人なつっこい性格。ひょうきん。見立て遊びが好き。看護婦さんになったり、お店屋さんになったりする。つりゲームが好き。 料理が好きで生活単元の「ホットケーキを作ってパーティーをしよう」では、進んでホットケーキを焼いてみんなに振舞った。」
|
諸検査結果 |
田中ビネー:IQ33 K-ABC 検査不能
|
障害の特性 |
中度知的発達障害 入学時は軽度の自閉症で、無発語ということであったが、2年生終了時には3語文程度で話すことができるようになった。自閉症の行動特徴も特に顕著ではなくなった。
|
短期目標 |
現在習得しているひらがなを使って、身近なものや人の名前を構成することができる。
|
指導目標(標的行動とこれを選んだ理由) |
ア行からタ行を使って、「いす」「かさ」「くつ」の 単語を構成することができる。 習得しているひらがながア行からタ行であること。ひらがな一文字ずつは読めるが、単語が絵や実物とマッチングできていないから。 難易度が高いので、まず2文字の単語から取り組むようにした。
|
指導目標に関する対象児の実態(ベースライン) |
犬の絵を見せて「これは?」と聞くと「いぬ」ということができる。(絵と音声のマッチング)
|
|