概 要 |
昨年、大好きな同級生のSさんが寝転んで足あげポーズをしているのをみてまた姉の運動会のマスゲームの影響を受け、床に寝転んで足上げポーズをところ構わずやってしまう行動が増えた。また、友達を倒して足裏をみたり、合わせる行動は増えた。場面と場所・時間を意識して動くことが難しい。
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対象児のプロフィール |
中2女子 A子 ウィルソンミキティ症候群 未熟児(800g)呼吸器疾患があり、生後11ヶ月まで保育器に入っていた。退院後も呼吸器系が弱いため、たびたび入院。
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諸検査結果 |
太田ステージ\x{2162}ー1 療育手帳A 新版K式発達検査 H15実施 姿勢・運動ー 認知・適応2:10 言語・社会2:8
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障害の特性 |
力のコントロールや注意の集中の持続が難しい。 コミュニケーションは自分のいいたいことの一方的な際意のやりとりになりがちである。(マカトンサイン・オリジナルサイン・発声・指さし)
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長期目標 |
授業中(45分)の20分は課題に取り組み、登下校移動の時間は、とまらずに歩くことができる。休み時間以外は床に寝転ぶことなく授業に参加することができる。
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短期目標 |
一日に授業中に寝転ぶ回数を5回まで減らすことができる。
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指導目標(標的行動とこれを選んだ理由) |
一日に授業中に寝転ぶ回数を5回まで減らすことができる。 登校時にスクールバスからおりてとまらずに教室まであがることができるという目標で2学期、様子をみたが、殆ど朝はスムーズに移動でき、寝転ばなかったので、一日のトータルの時間での回数軽減に着目することにした。
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指導目標に関する対象児の実態(ベースライン) |
興味・関心のある課題については、とても集中できるが、それ以外の課題の時は常に大好きなSさんの行動を注目し、タイミングを見計らって倒して足裏をみにいこうとしている。登校時も小学部の横を通るときに好きな友達の様子をみたくてとまり、寝転んで眺めることが多い。大好きな友達やきれいなお姉さんの写真をもらえるとわかるとその場面はがんばることができるが、ゲットすると次の好子をえるための約束をとりつけないと落ち着かない。タタロチカというダンスも大好きで一緒に躍ってもらうと嬉しい。寝転ばずに参加できた時に○をつけ、(10点)、寝転んだら(−10点)、お手伝いを自主的にしたら◎で20点がつき、一日50点以上プラスになると、好きな写真がもらえるということにした。一日10個以上○がつくとごほうびというトークンエコノミーシステムを使っているが、まだ寝転ぶことが以前としてある。
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般化場面 |
1) 登校時の移動 2)朝の更衣のための移動 3)給食時のごはん運び・返却 4)帰りの更衣のための移動 5)下校時スクールバスまでの移動 6)教室移動(各授業場面) 7)授業中
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指導場面 |
朝、スクールバスから降りて2Fの教室に移動する場面、着替え。ランニング、朝の会、各授業、給食準備、給食片付け、帰りの更衣、終わりの会、スクールバスまでの移動の場面。
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指導手続 |
スクールバスを降りた時に挨拶を促し、教室までいき、更衣が早いと、本人の希望する足の裏をみせて言語による賞賛とで強化。
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教材教具など |
記録表、シール ラジカセ・MD 友達やきれいなお姉さんの写真 ぬいぐるみ
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達成基準 |
寝転ぶことが一日トータル5回以内で授業場面に参加できることが1週間間続くと達成とする。
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記録の取り方(般化場面と指導場面) |
登校時、授業場面、給食時、終わりの会で寝転び回数をとる。 また、毎時間の授業で寝転ばずに参加できた時に○をつけ、(10点)、寝転んだら(−10点)、お手伝いを自主的にしたら◎で20点がつき、一日50点以上プラスになると、好きな写真がもらえるということにした。
グラフ下 第一系列のタイトル: Baseline: ベースライン Intervention1: 指導方法1 Intervention2: 指導方法2 Intervention3: 指導方法3 Intervention4: 指導方法4 第二系列のタイトル: Baseline: ベースライン Intervention1: 指導方法1 Intervention2: 指導方法2 Intervention3: 指導方法3 Intervention4: 指導方法4
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指導期間 |
2004年9月 6日〜2004年10月 15日
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スクールバスを降りた時にタタロチカを踊ろうカードを手渡されるととまらずに教室まで移動できる。
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A:先行条件 |
B:行動 |
C:結果 |
タタロチカカードを手渡される |
寝転ばずに教室まで移動する。 |
教室で1回大好きなタタロチカを先生と一緒に踊ることができる。 |
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記入日時 2006/02/24/11:43:58
No.211
記入者 管理者
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