200624



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高齢者筋力トレーニングにおける負荷量増加への介入
概 要
当デイサービスにおいて寝たきりになることや介護状態の悪化を予防するためマシーントレーニング(4種類の器械を使用した筋力強化目的の運動)に取り組んでいる。トレーニングに参加する行動そのものは比較的維持されているものの、実施内容において適切な負荷値まで上げられないまま実施しているのが現状である。そこで、負荷量を上げるよう声かけを行ったが負荷値に変化がみられなかったため応用行動分析学的介入を試みることとなった。

対象児のプロフィール
85歳男性。82歳まで鮮魚店を営んでおられた。寡黙な正確であり、認知症はない。膝痛(軽度な変形性膝関節症)があり、医師より運動を行うよう勧められたのため、トレーニング目的でデイサービスを利用している。マシーントレーニング、水中運動を週2回のペースで実施している。

諸検査結果
(初期評価)
握力:36.1kg
長座位体前屈:+1.5cm
Time Up & Goテスト:8.8秒
開眼片足立ちテスト:4.4秒
落下棒テスト:28cm
ファンクショナルリーチテスト:22cm
6分間歩行テスト:366m

障害の特性
変形性膝関節症:筋力(主に太もも前面の筋肉大腿四頭筋)でカバーできていた膝関節の荷重が、加齢による筋力の低下から膝関節の負担が増加し関節軟骨が摩耗するなどで痛みが発生する。よって、大腿四頭筋の筋力を向上させることで痛みの軽減が図れるとされている。

長期目標
1度だけ頑張れば上げられる負荷量の50%(効果の出るとされている値)を目標とする。各器械(4機種)ごとに具体的な数値。例:器械1だと50kg

短期目標
ひと月で10kgの負荷量の増加。(本人と相談の上決定)

指導目標(標的行動とこれを選んだ理由)
(標的行動)
負荷量を自ら進んでひと月に負荷量を10kg増加させる。
(これを選んだ理由)
最終的な目標値と現在の値まで約30kgの差があるのでスモールステップの原則をふまえ月当たり約10kgの増加とすることを本人と相談の上決定。

指導目標に関する対象児の実態(ベースライン)
トレーニング開始(平成17年4月)から介入前(平成18年9月)の9ヶ月間

般化場面
(1)自主訓練時
(2)他の種類のトレーニング実施時

指導場面
マシーントレーニングを実施しているトレーニングルーム

記入日時 2006/11/18/20:12:41  No.321
記入者 大西康平  E-Mail

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