対象児のプロフィール |
小学部2組(4年),男,ダウン症
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障害の特性 |
1 他の児童に比べ,行動がゆっくりでマイペースである。 2 手で振れるもの,音が出るものが好きで,目につくとすぐにとりに行って遊ぶ。 3 斜視,手先の不器用,指先の力が弱い等の特性があり,靴や衣服の着脱が苦手である。 4 人と関わることが好きで声をかけられるのを好む。指示待ちの傾向が見られる。
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長期目標 |
朝の活動(かばんの片付け,着替え等)がスムーズにできる。
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短期目標 |
登校時,玄関で声かけをしてから一人で靴をはいて5分以内に教室に来ることができる。
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指導目標(標的行動とこれを選んだ理由) |
登校してきたときに写真カードを見て,音の出るおもちゃで遊べることを楽しみにして靴をはいて教室に来ることができる。 (選んだ理由) 朝,覚醒レベルが低くて指示が入りにくく,動きがスムーズにならないときが多い。登校時に玄関で靴を脱がずに回りの様子を見たり,声かけを待ってじっと座っていることがよくある。教室に行けば好きなおもちゃで遊べるなど次の活動を意識して教室へ来ることで自分で活動しようとする生活が送れるようになる。
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指導目標に関する対象児の実態(ベースライン) |
朝の調子にもよるが,5分たっても靴が脱げていないときがある。靴を脱いでからはくまでも時間がかかり,5分以上かかり,教師が迎えに行ってから靴をはいて来ることが多い。
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般化場面 |
1 朝のかばんからものの出し入れが早くできる。 2 声かけをする人がかわっても同じように行動ができる。
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指導場面 |
朝,玄関に来たときに指導する。 指導場面は1日1回実施となる。
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指導手続 |
1 朝,玄関に来たときに 2 指導者Aがくつを脱ぐように指導する。 3 靴を脱いでから音の出るおもちゃの写真カードを提示して 「教室に行ったらこれしようね。」とゆっくり,はっきり言う。 4 見える位置に写真カードをはる。 5 教室の机の上におもちゃを置く。 6 5分以内に教室に来ることができたらおもちゃで3分遊ぶ。 7 5分過ぎても教室に来ることができないときは迎えに行って言葉かけや身体的ガイダンスで支援して教室に来るように促す。そして,来たらおもちゃで1分遊ぶ。 これを毎日繰り返す。
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教材教具など |
ハンドル・ランプがついたパトカーのおもちゃと写真カード,タイマー
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達成基準 |
施行 1回×2週間 トータル10回 5分以内に教室に来ることができる。 できたら○ できなかったら× 7回できたら達成
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結果 |
1日め 3分25秒○ 2日め 1分27秒○ 3日め 5分10秒× 4日め 1分40秒○ 5日め 5分24秒× 6日め 2分13秒○ 7日め 3分13秒○ 8日め 1分48秒○ 9日め 2分40秒○ 10日め 2分48秒○ ○8回 達成
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考察 |
おもちゃで遊べるということが楽しみとなり,一人で靴をはいてくることができるようになった。まだ,かかとを踏んでくることが多いが,それだけに早く行こうという意欲が見られている。次は自分で靴を脱いで履きかえてくることができるようになればと考える。
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座って待つとき
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A:先行条件 |
B:行動 |
C:結果 |
朝、玄関でくつを履きかえるとき |
座って待っている |
教師が迎えに来てくれる。 |
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おもちゃカードを見たとき
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A:先行条件 |
B:行動 |
C:結果 |
朝,玄関で靴をはきかえるとき,おもちゃカードを見る。言葉かけを聞く。 |
おもちゃカードを見て一人でくつを履きかえて教室へ来る。 |
おもちゃで遊べる。 |
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記入日時 2007/03/19/18:39:52
No.359
記入者 MN
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