2005-39



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トークンエコノミーシステムを使って,登校してからの活動が20分以内にできる指導
対象児のプロフィール
小学部1組(2年),男,自閉症

諸検査結果
太田のステージ\x{2162}−1,CARS:34点(中度自閉症),津守式発達検査:1:10

障害の特性
興味・関心に対するこだわりが強い,味覚・温度(気温など)の過敏性が強い。

指導者
A(担任)
B(担任)
C(専科)

長期目標
トークンの意味がわかる。(ご褒美を目標に活動する。)

短期目標
トークンエコノミーシステムを使って,2つの指導目標を達成する。

指導目標(標的行動とこれを選んだ理由)
トークンエコノミーシステムを使って,登校してからの活動(日付・着替え・鞄の片づけ・課題)が20分以内に出来る。

指導目標に関する対象児の実態(ベースライン)
登校してからのスケジュールは,「日付カードを貼るお手伝い」「鞄の片づけ」「着替え」「自立課題」「あそび」となっている。登校してから,1番はじめの「日付カードを貼る手伝い」(係の仕事)にとりかかるまでに,教室内をうろうろしたり,お茶を飲んだり,教師とことばあそびをするなど,時間がかかる。また,次の活動に移るときも同様である。
活動にとりかかるまでに時間がかかるときは,その都度教師が声をかけて,スケジュールを確認したり,誘導したりすることがしばしばある。
トークンエコノミーシステムを使っての指導を行ったことはない。
おやつの時間は,「ください」カードを使って,2回までおかわりをしている。おやつは大好きである。

<ベースライン>登校から,「課題」を終えるまでの時間を計る。平成17年11月17日〜18日の5日間とる。

般化場面
係活動,お手伝い,そうじなど

指導場面
登校時。シールを渡すのは,課題終了後。

指導手続
初めに,20分以内に出来るとシールが1つもらえること,2つたまれば,おやつの「ください」カードがもらえることを説明する。
登校時に本児の目の前でタイマーをかける。活動全てが20分以内にできれば,シール1個を渡す。2つたまれば,おやつの「ください」カードと交換し,本児の前でおやつのボード(「ください」カードが貼られたボード)に貼る。

教材教具など
タイマー,シールを貼っていくシート,「ください」カード

達成基準
6セッション,20分以内に出来れば,達成とする。

記録の取り方(般化場面と指導場面)
指導場面:登校時,タイマーをスタートしてから課題終了までの時間を記録。
分単位で記録する。30秒以内は切り捨て、30秒以上は切り上げとする。


指導期間
平成17年11月17日〜25日(ベースライン)
平成17年12月13日〜20日(指導期)

結果
■結果
<ベースライン >
11/17 26分
    18 28分
   19 29分
     24 34分
     25 27分

<指導期>
12/13 10’11’’
    14 8’15’’
   15 8’57’’
   16 12’54’’ 
   19 6’47’’
    20 10’20’’

考察
・指導目標はすぐに達成できた。登校時の様子に変化がみられ,ひとりで次々と活動できるようになった。おやつのおかわりカードがもらえることが強い強化子となり,トークンの効果があった。視覚的な教具(タイマーなど)がとても有効的であった。
・般化場面での指導を早く計画して取り組みたいと考えている。
・この指導については,学年があがるときに終了とする。学年があがって,また介入が必要な  ときに指導したいと考えている。

A:先行条件 B:行動 C:結果
朝の登校後 「日付カードを貼るお手伝い」「鞄の片づけ」「着替え」「自立課題」が20分以内でできる。 シールが1個もらえる(↑)


第一系列のタイトル: 片付けにかかった時間
Baseline: ベースライン   Intervention1: 指導手続き1  
第二系列のタイトル: 
Baseline: ベースライン   Intervention1: 指導手続き1   Intervention2: 指導手続き2   Intervention3: 指導手続き3   Intervention4: 指導手続き4  
記入日時 2006/02/15/17:46:06  No.158
記入者 IS  E-Mail

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