2005-30
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手順通り掃除機を使って廊下の掃除をする。
概 要
本生徒は、簡単な言葉による指示が理解でき、身近な内容であれば2〜3語文を話すことができる。掃除などをすることができるが、おおざっぱであり、教師の指示や監督がないと、さぼったり、いい加減にしたりすることが多い。まず、掃除の手順をはっきりと示し、端から順に掃除をしていくという掃除の手順を身につけ、一人で掃除機やモップがけなどが丁寧にできるようにしたい。また、本生徒は、昨年度の3学期からトークンを利用しており、掃除を手順通りにすると合格ポイントを渡すようにすることで、意欲的に取り組むことができると考えた。
対象児のプロフィール
高等部1年 男 自閉症
諸検査結果
PEP−R 4歳2ヶ月
障害の特性
簡単な言葉による指示が理解でき、身近な内容であれば2〜3語文を話すことができる。ロゴマークなどの細部に注目し、凝視することがよくある。ジャンプや手を振るなどの感覚刺激をよく入れており、そのときには指示が通りにくい。
掃除などは、指示がないとおおざっぱにすることが多い。
指導者
T.W
A.M
長期目標
・手順通り丁寧に掃除をする。
短期目標
・手順通りに掃除機で廊下の掃除をする。
指導目標(標的行動とこれを選んだ理由)
・標的行動:昼休み、廊下を手順通りに 掃除機をかける。
・選んだ理由:掃除は、家庭での役割として、また作業所でも必要なものである。いい加減、適当ではなく、端から順番に行い、効率的にするという掃除の手順を身につけておくと、いろいろな場面で役に立つことができると考えた。掃除機、モップなどの掃除用具があるが、まず、よく使っている掃除機から指導を始めたい。
指導目標に関する対象児の実態(ベースライン)
・一列目は端から順に掃除機を丁寧にかけていくことができるが、次どこをするかわからなくなり、適当にかけたり、遊んで終わってしまう。
・掃除をする列のはじめに番号をふっておくと1番目は端から丁寧にすることができるが、あとはよくわからず、最後の部分だけをして終わる。
・掃除機のコードを伸ばしきらずに始める、掃除機を移動させるときに足で蹴って移動させる、掃除機の吸引の強さを変えたりして遊んでしまうこともあった。
般化場面
1 同じ手順で、モップを使って廊下を拭く。
2 同じ手順で、掃除機を使って教室を掃除する。
3 同じ手順で、モップを使って教室を拭く。
家庭で掃除機を使って掃除をする。
指導場面
昼休み、教室前の廊下
指導手続
1 数字の1から10までのカードを見て、番号順に端から掃除機をかけるよう、言語指 示、身体的ガイダンスで指導。
2 1回できると合格ポイント(トークン)を渡す。
3 \x{2460}掃除機を蹴る、途中でジャンプをする、ゴミを残す、
\x{2460}をせずに、掃除をすることができるとボーナスポイントを渡す。
※途中から、\x{2460}掃除機を耳に当てる、吸引の強さを変えて遊ぶ の項目を増やし、\x{2461}をすることができた場合にボーナスポイントを渡すことにした。
教材教具など
数字カード1〜10、合格ポイントのカード(トークン)、好きな先生の写真カード(トークンと引き替え)
達成基準
一人でできたことが5日連続したとき、達成とする。
記録の取り方(般化場面と指導場面)
一人(指示なし)でできた・・4点
言語指示、身体的ガイダンスが1回・・・3点
2回・・・2点
3回・・・1点
4回・・・0点
指導期間
2005年10月5日、7日(ベースライン)
2005年10月17日〜
手順通りに廊下に掃除機をかける
A:先行条件
B:行動
C:結果
・スケジュールで
「ろうかのそうじ」を確認。
・廊下の数字カードを見る。
(→フェイドアウト)
【正】▼・1から順に掃除機をかける。
【誤】▼・順番をとばして掃除機をかける。▼・ジャンプをする。▼・スイッチで遊ぶ。
▼・「OK!」▼・合格ポイントをもらえる。
▼・番号を指さす▼・「○番」▼・腕をとって、一緒に掃除機をかける。
記入日時
2005/12/22/11:28:58
No.84
記入者 WT
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