概 要 |
ルーティンで活動することが多く、予定を確認して活動することができない生徒に対し、手順書を用いて確認をしてから活動ができることを目指す。
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障害の特性 |
時間へのこだわりが強く、せかされるように行動する。時間に追われると、独り言や教師への確認が増える。すべての活動はルーティンになりやすく、仕上がりや確認が不十分である。
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長期目標 |
手順書を身ながら、準備・仕事・片づけを一連の流れで行うことができる。
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短期目標 |
手順書をみて、朝の仕事以外での活動を行うことができる。
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指導目標(標的行動とこれを選んだ理由) |
朝の仕事を手順書の順番に従って行うことができる。
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指導目標に関する対象児の実態(ベースライン) |
朝の仕事を、朝の会までにすることが理解できている。机の上の手順書を見ること、仕事ができたら指示書のカードを一枚ずつはずし終了ポケットに入れることができる。仕事内容は手順書を見て理解することができるが、教師が見ていないと順番通りに取り組むことができない。慣れた仕事であると、たとえその仕事の指示が手順書になくてもルーティンとして行うことがよくある。
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指導手続 |
朝の活動を3種類とし、4番目には「教師への報告」をいれる。達成すれば活動を5種類に増やし(6番目には「教師への報告」)、手順書の利用をより確実なものにする。 【指導場面】 1)手順書を見る。 →見ていないときはプロンプト有り。「朝の仕事は?」と言語指示をする。 2)1番目の仕事を読む →読んでいなかったり、違う仕事をし始めたときには、手順書の項目をポインティングしてプロンプトを出す。 →それでもできないときは、「1番目の仕事を読んでください。」と言語プロンプトを出す。 3)1番目の仕事が終わったら、2番目の仕事を読む →読んでいなかったり、違う仕事をし始めたときには手順書の項目をポインティングする。 →それでもできないときは、「2番目の仕事を読んでください。」と言語プロンプトを出す。 4)同様に2番目・3番目の仕事を行う。 5)「○○先生できました。」と報告をする。 →できないときは手順書の項目をポインティングする。 →それでもできないときは、「報告をしてください。」と言語プロンプトを出す。
【般化場面】 同様の方法で行う。
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達成基準 |
(指導場面) ・3種類の仕事:プロンプト0回が5日間連続達成すれば合格 ・5種類の仕事:プロンプト0回が5日間連続達成すれば合格
その後、維持ができているかどうかの確認のため、3種類もしくは5種類の仕事を日ごとにランダムに提示し、5日間連続達成するかどうかを確認する。
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記録の取り方(般化場面と指導場面) |
(指導場面) プロンプトの回数をカウントし、合計回数を記録する。
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A:先行条件 |
B:行動 |
C:結果 |
朝の仕事の時 |
順番通りに仕事をする |
教師にほめられる(↑) |
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A:先行条件 |
B:行動 |
C:結果 |
朝の仕事の時 |
自分の思ったとおりの順番で仕事をする |
教師から注意・間違いを指摘され,やりなおしをする(↓) |
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第一系列のタイトル: プロンプトの合計回数 |
3jobs: 3種類の仕事
baseline: ベースライン
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第二系列のタイトル: プロンプトの合計回数 |
5jobs: 5種類の仕事
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記入日時 2005/10/01/15:53:29
No.39
記入者 MK
E-Mail
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