2003-09



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対象児のプロフィール
中2 女 知的障害・てんかん

指導者
N
O
K
T
F

長期目標
自分のしたいことをカードで相手に伝える

短期目標
ウオークマンが聴きたいときに、カードを持ってくる

指導目標(標的行動とこれを選んだ理由)
指導目標
ウオークマンが聴きたいときに、カードを持ってくる。

標的行動
ウオークマンが聴きたいときに、カードを持ってくる。


指導目標に関する対象児の実態(ベースライン)
ウオークマンがとても好きで、かなりの好子となっている。

般化場面
休み時間・作業などの休憩中

指導場面
休み時間・作業の休憩中

指導手続
作業や課題をする机の左上に貼っておく。(移動教室にカードと記録用紙を持っていく。)
(カードと交換する要領で)カードの提示があって、はじめてウォークマンを渡す。
カードを忘れた時には、指さしや声かけによってカードの提示を促す。
今までカードを使ってのやりとりが指導できていなかったため、はじめのうちは教師側から活動終了直後に指さしや声かけを入れ、カードを持ってくるよう指導を始めた。

教材教具など
ウオークマンの写真カード

達成基準
90%以上自分からカードをもってくるのが3日以上続く

記録の取り方(般化場面と指導場面)
指導場面の記録の取り方
○ 自分から持ってくる
△ 声かけ・指さしが必要
× 介助

般化場面の記録の取り方
同上

指導期間
9月2日〜10月31日

結果
最初は「カードを持って来る」行動が身に付いていないために、指さしや声かけによる指示がどうしても必要となった。この期間がしばらく続いたが、次第にカードを持ってくる行動が見え始め、最終的には聞きたい時には、カードを持ってくるようになった。
10月22日移行の結果で100%になっていないところは、教師がウオークマンを隠し忘れていたり、その場に教師が居なかったりして勝手に聴いてしまったデータが含まれているためである。

考察
「カードを渡す」「ウォークマンが聴ける」という行動が結びついたようだ。
自分からウォークマンがカードより近い位置にあってもカードを取ってきたり、違うカードの場合にはウォークマンのカードを探したりする行動が見られた。


記入日時 2006/02/03/11:23:38  No.108
記入者 管理者  E-Mail

対象児のプロフィール
中2 女 知的障害・てんかん

指導者
N
O
K
T
F

長期目標
自分のしたいことをカードで伝える

短期目標
提示されたカードを見てトイレに行く、または、断る。

指導目標(標的行動とこれを選んだ理由)
指導目標
提示されたカードを見てトイレに行く、または、断る。

標的行動
提示されたカードを見てトイレに行く

標的行動を選択した理由
はじめはウォークマンの時と同様、机上トイレカードを置くようにした。教師が「トイレに行こう」と声をかけ、その時本人にカードを取るように指導してきた。しかし、なかなかカードとトイレが結びつかない様子だった。
人にカードで伝えるということは、自分自身がそのカードの意味を知っていなければならない。今後「トイレに行きたいときにトイレカードを提示して伝える」へとつなげていこうとするならば、まずは「トイレを写したカード」と「トイレへ行くという行動」が結びつかなければならないと考えた。そこで「提示されたカードを見てトイレに行く」ことを標的行動とした。

指導目標に関する対象児の実態(ベースライン)
ズボンや下着をその場で脱ぐことで「トイレに行きたい」というサインを出している。

般化場面
学校生活全般

指導場面
朝の会の後
昼休み
帰りの着替え前

指導手続
指導1:教師が声かけとともにトイレカードを提示するようにした。
指導2:トイレカードのみの提示へと切り替えていった。
指導1、指導2とも1日の指導場面を多く設けるために、「朝の会の後」「昼休み」「帰りの着替え前」に指導するようにした。

教材教具など
トイレカード(いつも使用している便器の写真)

達成基準
カードを見せると自分からトイレに行く(又は拒否する)ことが3日以上90%が続く

記録の取り方(般化場面と指導場面)
指導場面の記録の取り方
指導1の場合
なし○…拒否する
  ○…声かけにより机上のカードを持ってくる。
  △…指さしとと声かけによって机上のカードを持ってくる。
  ×…カードを使わずに、ズボンをずらしたり、一人で勝手に行こうとする。

指導2の場合
なし○…拒否する
  ○…提示したカードを見てトイレに行く
  ●…カードの提示と声かけによってトイレに行くことができる

指導期間
10月6日から11月10日まで

結果
10月6日から10月31日までは、トイレカードを机上に置いておいた場合である。11月1日より教師がカードを提示するように指導方法を切り替えた。
初日の100%という結果は、対象児が午前中での下校となったため1回のみの試行データである。
はじめはカードのみの提示では、トイレへ行こうとする行動はあまり見られず、声かけを必要とした。次第にカードの提示があるとトイレへ向かう行動が見られるようになり、最終的には声かけがなくてもカードの提示があると「トイレへ向かう」または「拒否する」行動が確実に現れるようになった。

考察
カードとトイレが結びついたようだ。
ない時には「いや」と拒否していた。


記入日時 2006/02/03/11:28:35  No.109
記入者 管理者  E-Mail

知的障害を持った中学女生徒にカードによる要求を教える
対象児のプロフィール
中2 女 知的障害・てんかん

指導者
N
O
K
T
F

長期目標
自分のしたいことを相手に伝える

短期目標
トイレに行くときにカードを教師に渡して知らせる

指導目標(標的行動とこれを選んだ理由)
指導目標
・声かけによってカードを持ってくる。(12月14日の地点で達成されたため、次の目標に移る。)
・トイレに行きたいときに、カードで教師に伝える。

標的行動
・声かけによってカードを持ってくる。(12月14日に達成)
・トイレに行きたいときに、カードで教師に伝える。

標的行動を選択した理由
カードは理解できたので、次は、自分からカードを持ってきて欲しい。

指導目標に関する対象児の実態(ベースライン)
・トイレのカードを提示されると、トイレに行くことができるようになってきた。
・声かけやジェスチャーにより、カードを提示できるようになった。

ベースライン
教師が机の上のカードを人差し指でおさえると、渡していた。

般化場面
学校生活全般

指導場面
朝の会の前
昼休み
6時間目終了後

指導手続
カードが理解できたので、机上にカードを置く方法に戻し、3週間(11/11〜11/28)実施した。まず、「トイレ行こう」「カードちょうだい」の声かけと指差しによってカードを出す、これが達成できたら次に「トイレ行こう」の声かけとカードを受け取るジェスチャー(以下ジェスチャー)によってカードを出す、というように援助を少なくしていった。次に、12/1から今まで使っていたカードの1/4サイズのトイレカードを腰に携帯し、「トイレ行く?」と聞き、本人が行く仕草を見せたらジェスチャーをするようにした。
12月15日から冬休みをはさみ1月29日まで設定をはずして本人からの発信を待つようにした。しかし、丸一日トイレに行かない日があったりして、必然的にカードを使う機会が少なくなり、カードの使い方を忘れたりという姿が見られた。そのため、前の条件に戻し以前と同じ行動ができるかの確認をする(1/29〜2/10)。その上で、カードを受け取るジェスチャーなしでカードを出すまで5秒待つ指導に移る(2/12〜3/24)。
4月8日より新学年・新学期が始まった。指導内容は、3/24までの内容を継続して行う。(グラフは、指導は同じであるが学年が変わったので、<設定ありの5秒待ち:3年生>とし、新しくした。)

教材教具など
トイレのカード

達成基準
100%が3日以上続く(下痢の時は%に入れない。)

記録の取り方(般化場面と指導場面)
指導場面の記録の取り方
<机上提示>
○・・・自分でカードを持ってくる
△・・・声かけによって持ってくる
▲・・・指さしによって持ってくる
×・・・カードを使わずにズボンをずらしたり、
    一人で行こうとする
<リマインダー・リマインダー2(戻し)>
○・・・声かけによって持ってくる
△・・・指さしによって持ってくる
×・・・カードを使わずにズボンをずらしたり、
一人で行こうとする
<5秒待ち>
○・・・自分でカードを持ってくる
△・・・声かけによって持ってくる
▲・・・指さしによって持ってくる
×・・・カードを使わずにズボンをずらしたり、
    一人で行こうとする
<設定ありの5秒待ち>
○・・・自分でカードを出す
△・・・ちょうだいのジェスチャーでカードが出せる
×・・・指さしでカードを出す
<設定ありの5秒待ち:3年生>
○・・・自分でカードを出す
△・・・ちょうだいのジェスチャーでカードが出せる
×・・・指さしでカードを出す

般化場面の記録の取り方
同上

指導期間
11月11日〜

結果
はじめ、「トイレ行こう」の声かけは理解しているが、「カードちょうだい」の声かけに対しては、自分自身が「ちょうだい」のジェスチャーをする姿がよくみられた。しかし、手順を踏んでいくうちに「ちょうだい」は、自分がカードを出すことなんだとわかり、その後は声かけやジェスチャーによってカードを出すことができるようになった。
12月15日より、本人からの発信を促すために設定(朝の会後、昼休み、着替え前)をはずし取り組んだ。ところが、丸一日トイレに行かない日があったりして、必然的にカードを使う機会が少なくなり、カードの使い方を忘れたりという姿が見られた。よってデータがない日がある。そこで「設定あり、カードを受け取るジェスチャーによってカードを提示する」段階までもどし、それを達成したのち、「設定はそのまま継続し、カードを受け取るジェスチャーなしでカードを出すまで5秒待つ」こととした。

考察
ジェスチャーに対してカードを出すということがわかったようである。
設定を外し、また同時に「ジェスチャーなし」と段階をとばしすぎたこともあり、本人も困惑した感じが見られた。


記入日時 2006/02/03/11:36:59  No.110
記入者 管理者  E-Mail

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