200904
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事例担当者のイニシャル
[HELP]
M・M
事例研究のタイトル
[HELP]
他害行動を減らす。
事例の概要
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まだ遊びたいのにタイマーが鳴ってしまった時、片付けている時にペンやおもちゃが床に落ちてしまった時など、自分のしている事がうまくいかなかった時や納得できなかった時によく自傷行動(頭を叩く)が見られる。自傷だけではなく、タイマーを投げる、手に持っていたペンを机に押し当てて壊す事もある。
勉強の場面では、字を間違った時鉛筆を机に押し当て芯を折ったり、本児は話をしたいのに「今は、勉強です」など教員がかまってくれないと思った時等に教員に対して他害行動が見られる。(鉛筆で刺してきたり、ひっかいたり、叩いたり、等)
勉強の時だけではないが、自分のやりたい事が出来ない時には、他害行動がよく見られる。
対象児のプロフィール
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特別支援学校5年 男児 知的障害
指導者の役割と人数
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指導者 M.M(担任)
長期目標
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他害行動を減らす。
短期目標
[HELP]
・介入1
「〜してください」の教員の言語指示に従い指示された行動をする。
・介入2
対面課題の時間,課題に取り組む。
標的行動(増やしたい行動)
[HELP]
教員の指示に従う。
標的行動(減らしたい行動)
[HELP]
他害行動を減らす。
標的行動を取り上げる意義
[HELP]
他害行動を減らす事で学校生活,施設生活,家庭生活が円滑でよりスムーズに過ごせるのではないかと考えた為。
事例に関する情報
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学校生活の中で頻繁に他害行動がみられる。
自分の思いが通らない時や,したいように出来なかった時,怒った時などによく他害行動がみられる。
他害行動が多い時には1日40回以上の時もある。
問題の推定原因
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1,触りたいから
2,先生が大きな声を出すから
3,したい事ができずイライラするから
4,先生に関わって欲しいから
5,勉強をしたくないから
6,指示されるから
想定される解決策
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1,ハイタッチや握手でコミュニケーションをとる。
2,声のボリュームを抑える。
3,出来ないやとき失敗しそうなときは教員が手助けをするようしする。
4,休み時間などに十分に関われる時間を作る。
5,楽しい雰囲気で勉強ができるように教材などに工夫する。
6,必要最低限の指示をしない。
選択した原因と解決策
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4,先生に関わって欲しいから
休み時間などに十分に関われる時間を作る
般化を狙う場面
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・担任以外の教員
・休み時間
・課題時間
指導場面
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介入1
着替え,遊び,対面課題
介入2
対面課題
指導手続き
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介入1
1,着替え(朝・帰り)の時間と対面課題の時間、教員の言語指示に従う(〜してくださいと言ったら、その通 り行動する)と、おやつがもらえることを予め本児に口頭で伝えておく。
2,教員の言語指示した行動が生起した場合、3秒以内におやつを本児に手渡す。
3,教員の言語指示に従って行動ができたことを言語賞賛する。
<誤反応>
2’教員の言語指示した行動が生起されない場合、再度言語指示をする。
3’行動が生起しない場合は、身体的ガイダンスで言語指示した内容に従事させる。
介入2
1,対面課題のコーナーに「してはいけない行動」の写真、トークンボード(ランダムにごほうびがもらえるよ うカラーテープで示す)、1分間を示す手動タイムタイマーを提示しておく。
2,課題を始めて1分間、課題に従事することができれば、トークンボードに洗濯ばさみをはさむ。
3,1分間の間に「してはいけない行動」の写真にある行動を行った場合は、洗濯ばさみを教員の洋服にはさむようにする。
利用可能な好子
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お菓子
パソコン
勉強量を減らす
特別なプレゼント
教員の優しい声かけ
図書室へ行く
教材教具など
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・カウンター
・お菓子
・洗濯ばさみ
・トークンボード
記録の取り方
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介入1
・教員の指示1つにつき1カウントとする。
・正反応は1カウント,誤反応は0カウントとする。
・指示に従った回数をカウントするとともに,叩く・蹴る・ひっかく行動についても記録を行い,指示に従う事で叩く・蹴る・ひっかく行動に変化が見られるか記録する。
介入2
指示に従った回数をカウントするとともに,叩く・蹴る・ひっかく行動について記録を行い,課題に従事する時間を延ばすことで他害行動に変化が見られたか記録する。
指導期間と達成基準
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ベースライン
16日間
介入1
17日間
場面(対面課題)の他害行動が1日、叩くが0.7回以下、蹴るが0.56回以下、ひっかくが0.56回以下となるまで。
15日間を目処にして測定する。
介入2
9日間
場面(着替え→遊び→対面課題)の他害行動が1日、叩くが0.7回以下、蹴るが0.56回以下、ひっかくが0.56回以下となるまで。
15日間を目処にして測定する。
結果
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<介入1>
叩く 平均2.25回→平均1.29回
蹴る 平均1.56回→平均0.70回
ひっかく 平均1.38回→平均0.05回
<介入2>
叩く 平均2.25回→平均0.22回
蹴る 平均1.56回→平均0.44回
ひっかく 平均1.38回→平均0回
考察
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<介入1>
○介入1を行っても他害行動の減少が見られなかったので介入1は妥当な方法とは言えなかったと考えられる。
<介入2>
○課題従事行動の生起頻度が上昇すると介入場面では他害行動が若干減少した。
参考にした先行研究や事例など
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特になし。
A:先行条件
B:行動
C:結果
着替えコーナーあり
着替えあり
課題コーナーあり
課題あり
先生あり
触りたい
片付けあり
思いどおりにならない(出来ない)
遊びたい
声かけあり
叩く
怒られる(↓)
匂える(↑)?
感覚が楽しい(↑)
触れる(↑)
先生が離れる(↑)(↓)
課題を教えてもらえる(↑)
一緒に片付けしてくれる(↑)
イライラが発散(↑)
声を掛けてくれる(↑)
A:先行条件
B:行動
C:結果
着替えコーナーあり
着替えあり
課題コーナーあり
課題あり
先生あり
お菓子あり
声かけあり
お菓子あり
指示に従う
着替えが早く終わる(↑)
遊び時間が長くなる(↑)
課題が早く終わる(↑)
お菓子が手渡しでもらえる(↑)
褒めてもらえる(↑)
おいしい(↑)
カウンターのカウント音あり(↑)
関わりが増える(↑)
グラフ
記入日時
2009/10/29/17:55:00
現行ログ
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