200907



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事例担当者のイニシャル[HELP]
事例研究のタイトル[HELP]一人で特定の教室へ移動するための支援
事例の概要[HELP]本生徒は教員の声かけや友達の動きを見て、教室の移動や授業の活動を行うことが多い。
声かけで移動できることが多いが、声かけが多すぎると混乱して全く違うことをしたり、同じことを繰り返して質問してくることがある。
対象児のプロフィール[HELP]高1 男子生徒 知的障害
田中ビネー IQ28 H22.3.2
指導者の役割と人数[HELP]担任1名
長期目標[HELP]一人で教室移動ができる。
短期目標[HELP]日常生活の指導の時間に、写真カードで示された教室に行くことができる。
標的行動(増やしたい行動)[HELP]次の授業場所の教室へ移動する
標的行動(減らしたい行動)[HELP]次の授業場所以外の教室へ移動する
標的行動を取り上げる意義[HELP]卒業後を見据えて、身の回りの簡単なことは1人でできるようになって欲しいと考え、そのひとつとして、「一人で教室移動ができる」という標的行動を取り上げた。
事例に関する情報[HELP]週に1時間だけ違う授業などは移動先の教室を間違う。
着替えが必要でない場合でも着替えを行ってしまう。
声かけを多く行うと、混乱してその場に関係ないことを何度も行ったり、教員に同じことを繰り返し話しかける。

問題の推定原因[HELP]1 次の授業が何であるか確認していないから。
2 友達が移動しているところへ一緒に移動するから。
3 教員の声かけが移動の先行条件となっており、声かけがないと移動するという行動が生起しないから。
4 ルーティンで移動しているから。 
想定される解決策[HELP]1 本人が確認できるスケジュールを提示する。
2 授業が同じ友達の名前を提示する。
3 教員は声かけをせず、見守る。
4 ルーティンではできない活動を取り入れる。
選択した原因と解決策[HELP]原因4 ルーティンで移動しているから。
解決策4 ルーティンではできない活動を取り入れる。
般化を狙う場面[HELP]特別時間割時の教室移動
指導場面[HELP]日常生活の指導(着替え後)
指導手続き[HELP](指導手続き1)
移動先の写真カード(音楽室、図書室)が2種類ランダムに提示されている時,示された教室に1人で移動することができる。

1、教員から写真セットを受け取る。
2、写真カードに示された教室に移動する。
3、移動した教室にあるピンクの箱の中から,「仮面ライダー」の写真カードを出して写真セットに貼る。
4、教室にもどる。
5、教員に写真セット(できあがり)を渡す。

1〜5で教室(2箇所)をランダムにして提示し、5セッション行う。

(指導手続き2)
移動先の写真カード(図書室、体育館)が2種類ランダムに提示されている時,示された教室に1人で移動することができる。

1、教員から写真セットを受け取る。
2、写真カードに示された教室に移動する。
3、移動した教室にあるピンクの箱の中から,「仮面ライダー」の写真カードを出して写真セットに貼る。
4、教室にもどる。
5、教員に写真セット(できあがり)を渡す。

1〜5で教室(2箇所)をランダムにして提示し、5セッション行う。

(指導手続き3)
移動先の写真カード(体育館、リネン室)が2種類ランダムに提示されている時,示された教室に1人で移動することができる。

1、教員から写真セットを受け取る。
2、写真カードに示された教室に移動する。
3、移動した教室にあるピンクの箱の中から,「仮面ライダー」の写真カードを出して写真セットに貼る。
4、教室にもどる。
5、教員に写真セット(できあがり)を渡す。

1〜5で教室(2箇所)をランダムにして提示し、5セッション行う。

(フォローアップ)
今まで学習した音楽室、美術室、図書室、リネン室、体育館の5種類がランダムに提示されている時,示された教室に1人で移動することができる。

1、教員から写真セットを受け取る。
2、写真カードに示された教室に移動する。
3、移動した教室にあるピンクの箱の中から,「仮面ライダー」の写真カードを出して写真セットに貼る。
4、教室にもどる。
5、教員に写真セット(できあがり)を渡す。

1〜5で教室(2箇所)をランダムにして提示し、5セッション行う。


利用可能な好子[HELP]教員の褒め言葉、お菓子、歌をうたうこと 友達との活動、ドクロみたいなイラスト、就業体験、行事
教材教具など[HELP]移動先(教室)の写真カードと仮面ライダーのカードを半分貼った『写真セット』、移動先(教室)に置くピンクの箱、箱の中に入れる仮面ライダーカードの半分、シールボード、シール
記録の取り方[HELP]できた割合をパーセンテージで表す。
(5回連続でできた場合を100%)
100%水準が3日続いたら達成。
指導期間と達成基準[HELP]1月12日(火)〜2月22日(月)

100%水準5回が3日間続いたら達成とし、次の指導に移行する。
結果[HELP]指導手続き1〜3まで、5回連続が3日間続き、それぞれ達成することができた。
フォローアップにおいても、5回連続が3日間続いた。
考察[HELP]フォローアップの結果、正反応率は100%であった。
このことから、標的行動は学習され、維持されていると判断ができる。

示された教室への移動
A:先行条件 B:行動 C:結果
対面課題の時間
教員からの指示あり
移動する先の写真カードあり
半分に切られた仮面ライダーのカードあり
示された教室に移動する そろった仮面ライダーのカード(↑)
教員の賞賛(↑)
記録票にシール(?)



データとグラフ:第一系列のタイトル: 
Baseline: ベースライン   Intervention1: 指導手続き1   Intervention2: 指導手続き2   Intervention3: 指導手続き3   Intervention4: 指導手続き4  
データとグラフ:第二系列のタイトル: 
Baseline: ベースライン   Intervention1: 指導手続き1   Intervention2: 指導手続き2   Intervention3: 指導手続き3   Intervention4: 指導手続き4  
記入日時 2009/12/21/09:40:44

現行ログ/ [1]
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