201034



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事例担当者のイニシャル[HELP]ND
事例研究のタイトル[HELP]小学2年生自閉症児の 口を閉じて話している教師を見る行動に対する 強化スケジュールを用いた指導の効果
対象児のプロフィール[HELP]2年生 自閉症児( FIQ=53 ,VIQ=52,PIQ=64 )
指導者の役割と人数[HELP]T1 指導、介入
長期目標[HELP]担任がいない場面で、口を閉じて話している教師を見る
短期目標[HELP]担任が近くにいる場面で、口を閉じて話している教師を見る
標的行動(増やしたい行動)[HELP]口を閉じて話している教師を見る
標的行動(減らしたい行動)[HELP]教師が話している場面で友達と話をする
標的行動を取り上げる意義[HELP]社会では話していい場面と話してはいけない場面がある。
一般に、大人(目上の方)が全体で話をしている場面では、話をするべきではないと考えた。
話をしてはいけない場面で、話をやめることは児童にとって社会的に必要なスキルだと考えた。
問題の推定原因[HELP]話がつまらない
教師や友達の注目が得られる
静かにしてもすることがない、強化されない。
想定される解決策[HELP]教師の注目をやめ消去する。
静かに話を聞いている場面で強化をする。
般化を狙う場面[HELP]担任がいない場面
指導場面[HELP]朝の会で教師が話をしている時
授業で教師が話をしている時
指導手続き[HELP]【介入1】定時隔強化スケジュール
教師の話が始まると同時に「よくできましたカード」を渡す。
タイマーが振動するまで、口を閉じて話をしている教師を見ることができたら言語賞賛をし、「よくできましたカード」を渡す。
タイマーが振動するまでに発言をしたり友だちと話をしたりしたら「よくできましたカード」をもらう。

【介入2】変時隔強化スケジュール
教師の話が始まると同時に「よくできましたカード」を渡す。
タイマーを教師がもち、タイマーが振動するまでに口を閉じて話をしている教師を見ることができたら言語賞賛をし、「よくできましたカード」を渡す。
タイマーが振動するまでに発言をしたり友だちと話をしたりしたら「よくできましたカード」をもらう。
教材教具など[HELP]よくできましたカード
ポケットモンスターのシール
記録の取り方[HELP]【記録】 
担任が教師が話した時間と児童が発言した回数、友達と話した回数を記録

(発言をした回数+友だちと話をした回数)÷(教師が話した時間)×100
指導期間と達成基準[HELP]【指導期間】
22年度、7月〜2月
【達成条件】
記録した数値1以下が5日間連続であらわれる
→タイマーの設定時間を15秒間のばす

【中止条件】
記録した数値1以上が3日間連続であらわれる
→タイマーの設定時間を15秒間縮める
75秒間の定時隔強化スケジュールでも達成可能
→カードでの強化をなくし、言語賞賛だけにする
結果[HELP]・定時隔強化スケジュールを用いた結果
→タイマーを見ながらではあったが、口をとじて教師の方を見るという行動を形成することができた。
→教師の話と同時に「先生、口はとじる。」と確認するようになった。
→「手を上げて教師に当てられたら発言をする」という行動が身についた。

・言語賞賛のみにした結果
→言語賞賛されて笑顔が見られることがあったが、話が長くなると行動の維持が難しかった。
→口をとじていたが、友だちのほうを見て笑ったり指差したりする行動が見られてきた。

・変時隔強化スケジュールを用いた結果
→タイマーを気にしなくなり、ほとんどずっと教師の方を見ることができるようになった。
→教師の話の途中、カードが欲しいと静かに手を出すことが何度かあった。
→授業中などの指導場面以外では、友だちを見て笑ったり指差したりする行動が見られている。

考察[HELP]・本研究を通して、教師が話をしている場面ではほとんど話をしなくなっている。
・担任がいない場面では、友だちと話をする行動が見られており課題になっている。
・まだ学習場面では友だちに話しかけること行動が見られており、今回の研究の応用が可能であるか実証してみたい。

介入前の分析
A:先行条件 B:行動 C:結果
教師の話
教室
支援学級の友達
担任
発言をする
友達と話す
教師の注目(↑)
友達の注目(↑)
教師の回答(↑)
教師の注意(↓)

介入後、望ましい行動の分析
A:先行条件 B:行動 C:結果
教師の話
教室
支援学級の友達
担任
教師を見る よくできましたカード(↑)
言語賞賛(↑)


結果1

結果2
FILE 194_213_4.ppt
Power Point 資料
記入日時 2011/03/31/15:07:17

現行ログ/ [1]
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