201041
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事例担当者のイニシャル
[HELP]
T.K
事例研究のタイトル
[HELP]
小学部中学年の自閉症男児が、タイマーが鳴ったら遊びを終了し、スケジュールに戻ることができるための指導
事例の概要
[HELP]
・本児は、タイマーが鳴ると音を聞き、周りをよく見ていて教師がいないと、引き続き遊びだす。
・タイマーが鳴って、教師が本児の側に行こうとすると走り出すことがある。
・教師に追いかけられると、振り返りながら教師を見て笑顔である。
対象児のプロフィール
[HELP]
特別支援学校小学部4年男児
自閉症
S-M社会能力検査 3才5ヶ月
指導者の役割と人数
[HELP]
担任A:T.K
担任B:O.N
長期目標
[HELP]
遊び終了時に、タイマーが鳴ったら遊びを終え、スケジュールに戻ることができる。
短期目標
[HELP]
教室内遊び終了時に、タイマーが鳴ったら遊びを終え、スケジュールに戻ることができる。
標的行動(増やしたい行動)
[HELP]
遊び終了のタイマーが鳴った時に遊びグッズを片付ける。
標的行動(減らしたい行動)
[HELP]
遊び終了のタイマーが鳴っても、遊び続ける。
事例に関する情報
[HELP]
・本児は、タイマーが鳴ると音を聞き、周りをよく見ていて教師がいないと、引き続き遊びだす。
・タイマーが鳴って、教師が本児の側に行こうとすると走り出すことがある。
・教師に追いかけられると、振り返りながら教師を見て笑顔である。
問題の推定原因
[HELP]
【介入1】
1 タイマーが鳴ってもご褒美がない
2 もっと遊びたい
3 自分に注目してくれる
4 教師との正しい関わりが分からない
【介入2】
1 タイマーが鳴ってもご褒美がない
2 もっと遊びたい
3 教師との正しい関わりが分からない
想定される解決策
[HELP]
【介入1】
1 教師の笑顔と褒め言葉、ご褒美を設定する
2 遊ぶ時間を増やす
3 教師と関わる時間を増やす
4 正しい関わり方(カード)を使って要求する
【介入2】
1 好きなお菓子をご褒美として設定する
2 遊ぶ時間を増やす
3 教師と関わる時間を増やす
4 正しい関わり方(カード)を使って要求する
選択した原因と解決策
[HELP]
【介入1】
解決策1を選択した。
【介入2】
解決策1を選択した、介入1で教師の笑顔と褒め言葉のみのご褒美だったので、好きなお菓子をご褒美として設定する。
般化を狙う場面
[HELP]
教室外の遊びの時間
指導場面
[HELP]
教室内の遊びの時間
指導手続き
[HELP]
【介入1】
○教室内の遊びの時間は1日1〜2回設定。
1スケジュールを見て、教室内の遊びを選択する
2遊ぶものや遊びの部屋に行き遊ぶ
3タイマーが鳴ったら担任Bのガイダンスで片づけを行う(1〜3日目)
3タイマーが鳴ったら片付けを行う(4日目〜)
4担任Aは本児と視線を合わさないようにし、片付け始めたら本児の顔を見て「かしこい」「すごい」等と言って褒める
*ガイダンスは指導開始から3日間のみ行う
【介入2】
○教室内の遊びの時間は1日1〜2回設定。
1スケジュールを見て、教室内の遊びを選択する
2遊ぶものや遊びの部屋に行き遊ぶ
3タイマーが鳴ったら担任Bのガイダンスで片づけを行う(1〜3日目まで)
3タイマーが鳴ったら片づけを行う(4日目〜)
4担任Aは本児と視線を合わさないようにし、片付け始めたら5秒以内に「かしこい」「すごい」等と言って褒め、お菓子カードをタイマーの袋に貼る
5遊びグッズを担任Aに渡した後、お菓子カードとお菓子を交換する
*ガイダンスは指導開始から3日間のみ行う。
利用可能な好子
[HELP]
褒め言葉
お菓子
教師の関わり
教材教具など
[HELP]
【介入1】
タイマー
トラジッションカード
【介入2】
【介入1】に加え、お菓子カードとお菓子
記録の取り方
[HELP]
【介入1】
手順3の支援について得点化する。
1回目の遊びの時間について記録した。
担任Aの支援なし ・・・2点
担任Aのトラジッションカードへの指さし・視線あり ・・・1点
担任Aの身体的ガイダンスあり ・・・0点
【介入2】
手順3の支援について得点化する。
1回目の遊びの時間について記録する。
担任Aの支援なし ・・・2点
担任Aのトラジッションカードへの指さしあり ・・・1点
担任Aの身体的ガイダンスあり ・・・0点
指導期間と達成基準
[HELP]
【介入1】
達成基準
4日目以降、2点である日が3日間続いたときを目標達成とする。
中止基準
3日間指導しても指さしやガイダンスが必要なときは指導を中止する。
【介入2】
達成基準
4日目以降、2点である日が3日間続いたときを目標達成とする。
結果
[HELP]
【介入1】
・担任Bのガイダンスが無くなった後もタイマーが鳴ると教師の視線を気にしていた。
・担任Aの姿が本児の視線の中に入っていると、自ら片付け始めることがあった。(視線は合わせていない)
・教師の笑顔と褒め言葉だけでは難しかった。
・3日間指導を行っても、教師の視線や指さしが必要なことが続いたので介入2へ指導を変更した。
【介入2】
・タイマーが鳴って、片づけを行うとお菓子がもらえることが理解できると、教師の視線がなくても片付けることが多くなった。
・3日目は、担任Bがガイダンスをする前に、タイマー音を聞いて、自ら片付けることができた。
・3月2日は、担任Aの指さしが必要だった。
考察
[HELP]
・介入2でご褒美にお菓子カードを付けると、自ら片付けて終わることが増えてきた。お菓子が好子となり効果的だったと考えられる。
・3月2日に得点が下がった原因としては、教師が他児と関わっており、本児から教師の姿が見えなかったことが考えられる。現段階では、本児にとって教師が視界の中にいることが先行条件と考えられる。
・2日間2点の日が続いている。しばらく指導を継続して目標達成と定着を図りたい
記入日時
2011/03/30/15:36:01
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