201235



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事例担当者のイニシャル[HELP]E
事例研究のタイトル[HELP]高等部2年生の自閉症生徒がipodで音楽を聞くための指導
対象児のプロフィール[HELP]特別支援学校高等部2年生、男子、自閉症
S-M社会能力検査 SQ49 SA6-5
(SH9-6、L8-4、O9-6、C3-9、S4-2、SD6-10)H24.10.3

・人の発言を繰り返し大きな声で言う。
・同じことを何度も繰り返して言う。(挨拶、スクールバスに関すること、電車、人の名前、授業の場所等)
・理解できていないことに対してすぐ「はい」と返事をしてしまう。
・声が大きく、ボリュームの調節が難しい。
・周りからの刺激に反応しやすく、廊下を歩く人や聞こえてくる声にすぐに反応してしまう。
・生活経験が高く、慣れた場所への移動等はひとりで行うことができる。
・不注意傾向、多同傾向がある。(集中力が短い、離席が多い)
・物事を丁寧に行うことが難しい。(着替え、服をたたむなど)
・校内実習では私語なく1時間程度の作業に取り組むことができた
・人の名前、電車の駅名はよく覚えている。
指導者の役割と人数[HELP]担任1名
長期目標[HELP]自分が聞きたいときに、iPodで音楽を聞くことができる。
短期目標[HELP]休み時間に、自分でiPodを操作して、音楽を聞くことができる。
標的行動(増やしたい行動)[HELP]朝の活動時、教員が提示したiPodを自分で操作し、音楽を聞くことができる。
標的行動(減らしたい行動)[HELP]うろうろする。大きな声で人に話しかける。
事例に関する情報[HELP]1、家でYouTubeで音楽を聞いている
2、簡単な機器の操作をすることはできる
般化を狙う場面[HELP]休み時間
校外学習等での待ち時間
公共交通機関の待ち時間
指導場面[HELP]日常生活の指導(朝)
指導手続き[HELP] (指導初日)
教師がiPodを本人に手渡し、以下の1〜7の手順を一緒に行う。

1、イヤホンを耳に入れる。
2、本体の電源をいれる。
3、再生ボタンを押す。
4、教師の「おわり」の声かけがあるまで音楽を聞く。
5、停止ボタンを押す。
6、本体の電源を消す。
7、イヤホンを外す。

7までの手順が終了したあとは「上手に聞けたね」と褒める。

(2日目以降)
iPodを手渡して5秒以内に行動が生起しない場合は、指さしを行う。
指さしでも行動が生起しなかったり、間違った操作をした場合は身体的ガイダンスを行う。
利用可能な好子[HELP]お菓子
YouTube(電車の動画、歌)
「すごい!」等の言語賞賛
教材教具など[HELP]iPod
記録の取り方[HELP]本人の行動を課題分析し、各項目ごとに以下のように記録をとる。
○:1人でできた(プロンプトなし)
△:指さし、指さし+声かけ
×:身体的ガイダンス
指導期間と達成基準[HELP]指導期間 
H25、2、13〜

達成基準
全ての項目で○が3回連続ついたとき

中止基準
なし
結果[HELP]・1日目以降、停止ボタンを押す以外の行動はほぼ1人でできた。
・指導した12日のうち、10日間は「停止ボタンを押す」ことに身体的ガイダンスが必要であった。
考察[HELP]・プロンプトフェイディングの有効性
→早めに指示を出して行動を促すことで、正反応が起こりやすくなった。

・「停止ボタンを押す」行動の生起
→停止ボタンを押すことは理解しているが、画面が消えるまで停止ボタンを押し続けることが難しかった。

・停止ボタンとタッチパネルの
→違いが分かりにくかった。


・iPodで音楽を聞く活動
→パソコンのYouTubeで見たり、授業で使った曲だったりしたので、なじみがあり聞きやすかった。
→音楽を聞いている間は立ち回ることがなかった。
→登校してくる友だちに大きな声であいさつをしたり、廊下を通る人に声をかけたりする行動にほぼ変化はなかった。

・今後の課題
→iPodで音楽を聞く時間を増やす。
→自分から「聞きたい」と言える場面の設定。



FILE 285_271_4.ppt
記入日時 2013/02/18/15:57:30

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