200712



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事例担当者のイニシャル[HELP]M.S T.K
事例研究のタイトル[HELP]机上全面の拭き掃除ができるための支援
事例の概要[HELP]対象児の保護者のニーズとして、日常生活や社会生活において自分でできる活動を増やしてほしいという願いがある。しかし、対象児の日常生活や社会生活に関して、自分でできる活動は少しずつ増えつつあるものの、まだ課題も多い状態である。また褒められることが大変好子になるため、生活全般において役に立つことをすれば褒めてもらえるという経験も増やしたい。清掃活動は将来の日常生活はもちろんのこと、社会生活においても大切なスキルのひとつである。そこで本事例を通して、清掃活動のうちの机拭きの指導を行い、学校生活のみならず家庭でも般化できればと考えている。
対象児のプロフィール[HELP]小学部6年 男子 知的障害 肢体不自由あり
新版K式発達検査(平成19年2月6日実施)
         姿勢・運動領域:1歳6ヶ月、認知・適応領域:1歳9ヶ月
         言語・社会領域:2歳0ヶ月、    全領域:1歳8ヶ月
教員のことばかけはほとんど理解できる。休憩時間はビデオを見て過ごすことが多い。褒められることが何よりの励みになる。
指導者の役割と人数[HELP]学級担任の2名
長期目標[HELP]給食の準備時間に教室内にある机(6卓)の拭き掃除ができる。
短期目標[HELP]自分の机の拭き掃除ができる。
標的行動(増やしたい行動)[HELP]朝の活動で、スケジュールを確認し所定の濡れタオルを取り、机上のラインに沿って上から順に拭いていく。
標的行動を取り上げる意義[HELP]給食前の準備で教員が行っている机拭きをお手伝い活動として取り組むことができるようになれば対象児の自信にもつながる。また学校生活のみならず、家庭でも般化をねらいたい。
事例に関する情報[HELP]机上が汚れていると気になり、タオルを取ってきて拭こうとしたり、払いのけたりする。濡れタオルを持って机上を拭く活動は今まで2回ほど実施している。(但し、机上にラインなし)
机上を拭こうとする意欲はみられるが、全面を拭くまでの意識はなく、中心部分を数回拭いて(何度も同じ場所を拭いている)終了しようとした。
問題の推定原因[HELP]1.活動自体がほぼ未経験である。
2.拭き掃除に関するスキルが未獲得である。
3.全面を拭かなければという意識があまりない。
4.視野が狭い。(一点集中してしまう)
5.汚れが目立つ部分は意識できるが、汚れの見えない部分については意識がない。
6.食事前には机が汚れていなくても、きれいにするために机を拭くということが未修得である。
想定される解決策[HELP]拭き掃除に関するスキルを身につける。
選択した原因と解決策[HELP]拭き掃除に関するスキルが未獲得である。

拭き掃除に関するスキルを身につける。
般化を狙う場面[HELP]給食準備の時間、飲み物を机上にこぼした時、家庭での食事の準備時間
指導場面[HELP]登校後の朝の活動時間
指導手続き[HELP]【ベースライン】
対象児の机上面に横3等分となるようにラインをつけ、タオルかけには濡れタオルをかけておく。朝のスケジュールの最後に『机拭き』の写真カードを提示しておく。
【Step1】
机上面に横3等分となるようにラインをつけた状態で机拭きをする条件
【Step2】
横3等分となるような目印として約2センチのテープを机上面の左右に貼った状態で机拭きをする条件
【Step3】
目印のない状態で机拭きをする条件

1.スケジュールにある『机拭き』の写真カードを確認する。
2.タオルかけにある濡れタオルを取りに行く。
3.机上左上に濡れタオルを置き、左から右の向きに上段を拭く。
4.机上中段左に濡れタオルを置き、左から右の向きに中段を拭く。
5.机上下段左に濡れタオルを置き、左から右の向きに下段を拭く。
6.濡れタオルをタオルかけにかける。
7.スケジュールにある『机拭き』の写真カードを裏返す。
利用可能な好子[HELP]賞賛のことばかけ
教材教具など[HELP]タオル、タオルかけ、ライン(または目印)をつけた机、写真カード
記録の取り方[HELP]◎(3点):一人でできる。
○(2点):ことばかけでできる。
△(1点):指さしか模倣でできる。
×(0点):身体的プロンプト
指導期間と達成基準[HELP]2007年11月 日〜
【Step1】【Step2】【Step3】とも、7項目全てが満点(21点)で3回連続することができた場合。

記入日時 2007/10/15/17:18:19

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