200811



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事例担当者のイニシャル[HELP]ABC
事例研究のタイトル[HELP]登校後の遊び時間に一人で過ごすことができるための指導
事例の概要[HELP]Aは休み時間に自分から遊びを見つけることができず、一人で遊ぶことができない。近くにいる教員や友達に話しかけていったり、小学部の遊びのホールやろうかなどを歩いたりしてすごすこともよく見られる。教員から遊びに誘っても、集中できる時間が短く、遊びの種類も限られている。
対象児のプロフィール[HELP]養護学校小学部6年生女子、知的障害
指導者の役割と人数[HELP]2人
長期目標[HELP]決まった時間、一人で過ごすことができる。
短期目標[HELP]アイロンビーズを一人で10分間続けることができる。
標的行動(増やしたい行動)[HELP]アイロンビーズを一人で10分間続けることができる。
標的行動(減らしたい行動)[HELP]途中で教員や友だちに関わりを求める
標的行動を取り上げる意義[HELP]Aは特定の友達や教員と関わりながら遊ぶことは好きであるが、一人ですごすことは苦手である。また、家庭では母親と行動を共にすることが多く、一人で何もすることがないとき、不適切な行動がみられることがある。一人ですごせる時間が増えることが不適切行動を減らすことになり、さらに情緒の安定につながると考えて取り上げた。
Aは手順がわかったことに対して、自信を持って取り組むことができる。アイロンビーズは何を作っているのか、またどのような作品ができるのか、イメージしやすい。また、作品として形に残り、達成感を味わうことができると考え、設定する遊びとしてアイロンビーズから取り組んだ。
事例に関する情報[HELP]Aは人なつこい性格で、廊下などで他のクラスの友達や教員に出会ったときなどには自分から「○○先生、あそぼう。」「おおい、○○ちゃん」などど気軽に自分から声をかけ、人との関わりを好む。「いっしょにトランプしよう。」とか「おみせやさんごっこしよう。」などど一人で遊ぶのではなく、関わってくれる人と一緒に過ごす雰囲気を楽しんでいる。一緒に遊んでくれる相手が見つからないときは、いすに座ってじっとしていたり、関わってくれる人を求めて遊び広場を歩き回ったりしていることが多い。また、家庭でも一人ですごすことがうまくいかず、家族にも必要以上の関わりをしてしまったり、興奮する気持ちをコントロールできなくなってしまうこともある。身辺処理や言葉での会話などが得意なAであるが、人をよりどころとして時間を過ごすことが、Aの不安定気質を大きくしてしまうことも考えられる。そこで、一人でできる遊びを見つけることで目的意識を持って余暇の時間をすごすことができ、学校や家庭でより落ち着いた生活がおくることができると考える。また一人でできることを増やすことにより、自信を持って生活を送ることができると考える。
問題の推定原因[HELP]1,休み時間に何をしていいかわからない。
2,まわりが気になって一人で遊ぶことに集中できない。
3,手先が不器用。
4,一人で楽しめる遊びがない。
5,一人ですることに不安を感じる。
想定される解決策[HELP]1,休み時間にすることを提示する。
2,遊びを行う机の周りにしきりを設置し、周りを見えなくすることにより集中しやすくする。
3,Aが使用しやすい道具を準備する。
4,Aが興味があるものを探して取り入れる。
5,一人で安心して取り組めるような見通しをもてる活動にする。
選択した原因と解決策[HELP]原因1、休み時間に何をしていいかわからない。

解決策1「きょうのあそび」と書いたAの顔写真をはったホワイトボードを黒板に貼っておき、朝の着替,えの後の遊びの時間に見て遊びに取りかかるようにする。
般化を狙う場面[HELP]学校、家庭を含めた自由時間
指導場面[HELP]朝の着替えの後、教室で
指導手続き[HELP]1,スケジュールの中の朝の着がえの後の遊びのカードをみて、内容を示したボードを確認する動作  の定着を図る。
2,はじめは対面の状態で教員と一緒にアイロンビーズの手順やピンセットの使い方を練習する。
3,自分でボードを確認してからアイロンビーズに取り組み始められるようにする。
4,一人で継続して取り組むことができるようにする。
5,一人遊びが終わったあとは友達や教員と遊べることを知らせておく。
利用可能な好子[HELP]教員の賞賛のことばかけ
教員や友だちと関わりながらの遊び
教材教具など[HELP]アイロンビーズ、遊びで行う内容を示したボード
記録の取り方[HELP]指導場面:朝の着がえの後の休み時間
・記録項目
 プロンプトの有無にかかわらず一人でアイロンビーズに取り組むことができた時間
 プロンプトの有りで一人でアイロンビーズに取り組むことができた時間
 「もうやめたい」など否定的なことばや離籍の回数
 友だちや教員への関わりを求めることばの回数
指導期間と達成基準[HELP]ベースライン:3日
指導期間:2008/11/ 〜2008/12/
達成基準:正反応が1週間で3回以上
中止・改善基準:誤反応が5回連続


教員が提示した遊びを続けていた時間(分)
記入日時 2008/11/12/17:32:21

現行ログ/ [1]
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