200833



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事例担当者のイニシャル[HELP]HI
事例研究のタイトル[HELP]教室の窓のカーテンによる視覚刺激低減効果の検討
事例の概要[HELP]2008年度当初より,小学部では視覚刺激低減の効果をねらって,教室やリズム室(集団指導用の教室),体育館(体育の時間のみ)等の窓にカーテンを引いている。
しかし,保護者から「カーテンを引くと教室が暗い。外から中の様子が見えない。」等の理由で,カーテンを開いて欲しいという要望が出された。
現状では,カーテンの開閉が子どものどのような行動に影響を及ぼすかに関するデータはない。
そこで,この事例研究では,視覚刺激低減のために教室の窓にカーテンを引くことが,子どものどのような行動に影響を与えるかを検討する。
対象児のプロフィール[HELP]小学部児童:18名
知的障害のある1〜6年生(各学年3名ずつ)の児童
自閉症15名,ダウン症2名,その他1名
指導者の役割と人数[HELP]小学部教員:9名
標的行動(減らしたい行動)[HELP]体育館の窓や扉にさわる。
般化を狙う場面[HELP]小1,2,3組教室
サーキット運動の時のリズム室
合同学習の時のリズム室
指導場面[HELP]体育館でのリズム運動とマラソン
指導手続き[HELP]ベースライン1(閉条件):体育館のカーテンを全て閉じた状態で,標的行動の記録を行う。
ベースライン2(開条件):体育館のカーテンを全て開いた状態で,標的行動の記録を行う。
指導方法1:マラソンの時,体育館出入り口のカーテンは常時閉じる。マラソン後にマット運動をするときのみ,1,2年生が座る場所の後方のカーテンを閉める。リズム運動の時,体育館出入り口,体育館南側大窓のカーテンを常時閉める。
記録の取り方[HELP]小学部教員9名が分担して,児童の評定行動生起数を記録する(図3)。
記録項目
・記録者名
・日付
・指導場面(リズム運動・マラソン)
・条件(カーテンの開閉)
・児童名
・カーテンや扉にさわった回数
・備考
指導期間と達成基準[HELP]2008年10月27日〜12月18日
結果[HELP]・標的行動「体育館の窓や扉に触る」の生起頻度は,ベースライン1(カーテン全閉状態)においては平均0.8回,ベースライン2(カーテン全開状態)においては平均8.5回,指導方法1(カーテン一部閉)においては平均2回であった(図1)。
・指導期間を通じて「窓や扉に触る」行動が見られた児童は,小学部児童18名中5名の特定の児童であり,そのうち合計頻度が10回以上と多い児童は2名だった(図2)。
・よく触る場所は,体育館出入り口扉,南側大窓の2カ所であった。
・体育館出入り口扉は,特定の1名の児童が,授業中の全般を通じて触りに行くことが見られた。
・体育館南側大窓は,リズム運動では授業の全般を通じて触りに行くことが見られた。マラソンにおいては,「周回コースを走るマラソン」の時は触りに行くことが少なく,「マラソン後のマット運動」の時は多かった。
考察[HELP]・カーテンを閉じることは,標的行動の低減に効果があることがわかった。
・「窓や扉に触る」行動を減らすためには,全てのカーテンを閉じる必要はなく,一部のカーテンを閉じることで良いことがわかった。


図1:窓や扉にさわった回数

図2:児童ごとの「窓や扉に触った」合計回数

図3:カーテンによる視覚刺激低減効果記録用紙
記入日時 2008/10/14/13:10:13

事例担当者のイニシャル[HELP]HI
事例研究のタイトル[HELP]教室の窓のカーテンによる視覚刺激低減効果の検討2
指導場面[HELP]リズム室でのサーキット運動,合同学習

記入日時 2008/10/14/13:11:49

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