指導目標(標的行動とこれを選んだ理由) |
1.給食時間におかわりがほしいとき、「おかわり」カードを担任に渡して、要求することができる。
2.家庭の食事時間におかわりがほしいとき、「おかわり」カードを渡して要求することができる。
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指導目標に関する対象児の実態(ベースライン) |
「ふりかけ」については、カードで要求することが定着してきつつある。現在、給食時間のおかわり要求は多く、ほぼ毎日1回〜7・8回程度クレーンハンドで要求している。直接おかわりをとりにいくことも稀にある。
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般化場面 |
学校での「おかわり」カードが定着したら、家庭で同じような指導を行い、家庭での般化を行う。
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指導手続 |
ベースラインは3日間。「おかわり」カードを用意し、プロンプトなしでカードを渡して要求できた回数を記録する。おかわりは本児専用のおかわりボックスに入れておき、なくなったら終わりとする。おかわりは1品3回までとし、1回の要求でもらえるおかわりは1皿とする。 指導方法として、カードを用意して要求できなかったときは(クレーンハンドでの要求のとき)、すぐに指差しのプロンプトを出す。
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教材教具など |
「おかわり」カード、おかわりボックス、おかわり
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達成基準 |
ベースライン後指導を開始する。指導開始後、プロンプトなしで3日間連続して「おかわり」カードで80%以上要求できたら達成とする。
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記録の取り方(般化場面と指導場面) |
「ふりかけ」と同じ
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指導期間 |
ベースライン 11月1日〜4日までの3日間 学校での介入 11月8日〜12月4日まで 家庭での般化 12月6日〜12月16まで
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結果 |
学校での介入 11月8日指導開始 17日達成 家庭での般化 12月6日指導開始 8日達成
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考察 |
「ふりかけ」カードでの取り組みにより、カードで要求することは定着していたため、「おかわり」カードの機能を理解すると「おかわり」カードで要求することはすぐにできるようになった。しかし、1品につきおかわりは3回までとしていたので、好きなメニューのときはもっとほしいがカードで要求してももらえず、他児のおかわりをクレーンハンドで要求したり、直接とりに行ったりして誤反応が残った。 家庭での般化場面では「おかわり」カードをすぐに使用でき、おかわりの量も充分であったため、誤反応はなく3日間で達成基準に達した。 また、「おかわり」カードでの要求を通して、2種類の中からカードを選択して要求するスキルを身につけることもできた。しかし、おかわりの終わりを伝える方法などに課題があるため、おかわり要求の環境設定や方法には再検討の必要性を感じている。 また、カードを渡すときに視線を相手に向けるなど、さらに相手に要求を受け止めてもらいやすいように要求できるよう気をつけていきたいと思う。 今後は給食場面で「手伝ってください」カードを用いて援助要求できるよう取り組んでいきたいと思う。
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おかわりの要求
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A:先行条件 |
B:行動 |
C:結果 |
おかわりがほしいとき |
(正)「おかわり」カードを担任に渡す。 (誤)クレーンハンドや直接的行動でおかわりを要求する。 |
(正)おかわりがもらえる。 (誤)おかわりがもらえない。 |
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第一系列のタイトル: カードで要求できた正反応数Baseline: ベースライン Intervention1: 「おかわり」カード(学校) Intervention2: 「おかわり」カード(家庭) Intervention3: 「手伝って」カードとの併用 Intervention4: 第二系列のタイトル: 誤反応数Baseline: ベースライン Intervention1: 「おかわり」カード(学校)、「おかわり」カード(家庭)、「手伝って」カードとの併用 Intervention2:Intervention3: Intervention4: |
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記入日時 2006/02/21/15:25:32
No.183
記入者 管理者
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