2005-48



[TOP]  [新規データ登録]  [検索]  [修正・削除・データ処理


高等部自閉症児の朝の係活動における、仕事を順番に行うための手順書の利用の仕方を教える
概 要
ルーティンで活動することが多く、予定を確認して活動することができない生徒に対し、手順書を用いて確認をしてから活動ができることを目指す。

対象児のプロフィール
高2男子 自閉症

諸検査結果
大田のステージ \x{2162}−1

障害の特性
時間へのこだわりが強く、せかされるように行動する。時間に追われると、独り言や教師への確認が増える。すべての活動はルーティンになりやすく、仕上がりや確認が不十分である。

指導者
T.M

長期目標
手順書を身ながら、準備・仕事・片づけを一連の流れで行うことができる。

短期目標
手順書をみて、朝の仕事以外での活動を行うことができる。

指導目標(標的行動とこれを選んだ理由)
朝の仕事を手順書の順番に従って行うことができる。

指導目標に関する対象児の実態(ベースライン)
朝の仕事を、朝の会までにすることが理解できている。机の上の手順書を見ること、仕事ができたら指示書のカードを一枚ずつはずし終了ポケットに入れることができる。仕事内容は手順書を見て理解することができるが、教師が見ていないと順番通りに取り組むことができない。慣れた仕事であると、たとえその仕事の指示が手順書になくてもルーティンとして行うことがよくある。

般化場面
教室内での作業や仕事時。

指導場面
朝の8:15〜8:50の間

指導手続
朝の活動を3種類とし、4番目には「教師への報告」をいれる。達成すれば活動を5種類に増やし(6番目には「教師への報告」)、手順書の利用をより確実なものにする。
【指導場面】
1)手順書を見る。
  →見ていないときはプロンプト有り。「朝の仕事は?」と言語指示をする。
2)1番目の仕事を読む
  →読んでいなかったり、違う仕事をし始めたときには、手順書の項目をポインティングしてプロンプトを出す。
  →それでもできないときは、「1番目の仕事を読んでください。」と言語プロンプトを出す。
3)1番目の仕事が終わったら、2番目の仕事を読む
  →読んでいなかったり、違う仕事をし始めたときには手順書の項目をポインティングする。
  →それでもできないときは、「2番目の仕事を読んでください。」と言語プロンプトを出す。
4)同様に2番目・3番目の仕事を行う。
5)「○○先生できました。」と報告をする。
  →できないときは手順書の項目をポインティングする。
  →それでもできないときは、「報告をしてください。」と言語プロンプトを出す。


【般化場面】
同様の方法で行う。

教材教具など
手順書・朝の仕事3種類

達成基準
(指導場面)
・3種類の仕事:プロンプト0回が5日間連続達成すれば合格
・5種類の仕事:プロンプト0回が5日間連続達成すれば合格

その後、維持ができているかどうかの確認のため、3種類もしくは5種類の仕事を日ごとにランダムに提示し、5日間連続達成するかどうかを確認する。

記録の取り方(般化場面と指導場面)
(指導場面)
プロンプトの回数をカウントし、合計回数を記録する。




指導期間
平成17年10月19日(水)から

A:先行条件 B:行動 C:結果
朝の仕事の時 順番通りに仕事をする 教師にほめられる(↑)

A:先行条件 B:行動 C:結果
朝の仕事の時 自分の思ったとおりの順番で仕事をする 教師から注意・間違いを指摘され,やりなおしをする(↓)


第一系列のタイトル: プロンプトの合計回数
3jobs: 3種類の仕事   baseline: ベースライン  
第二系列のタイトル: プロンプトの合計回数
5jobs: 5種類の仕事  
記入日時 2005/10/01/15:53:29  No.39
記入者 MK  E-Mail

現行ログ/ [1]
++コラボネット++

++マニュアル++
TOP
shiromuku(h)DATA version 4.00