短期目標 |
好きなビデオ(ぐーちょこらんたん)が見たい時に、黒板に貼ってあるテレビの写真カードを黒板から取って教師に手渡し、発声(「プ〜」)で要求することができる。
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指導目標(標的行動とこれを選んだ理由) |
指導目標 短期目標と同じ。
標的行動 短期目標と同じ。
標的行動を選択した理由 現在、本児はビデオが見たい時は実物(ビデオテープ)を教師に渡して要求することが多い。 本児のコミュニケーションの手段として、カードを使用して要求することができる場面は現在CDをかけて欲しい時のみである。 今後、カードでの要求の幅を広げるため、まず要求場面が多い、ビデオを見るという要求をカードと発声で伝えることができるよう今回の短期目標として設定した。
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教材教具など |
テレビの写真カード、テレビデオ、ビデオテープ
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達成基準 |
自分からカードを教師に手渡すことと、発声で伝えることが10回続けてできたら達成とする。
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記録の取り方(般化場面と指導場面) |
指導場面の記録の取り方 休み時間や昼休みに、 「自分からカードを取り、教師に手渡すことと発声で伝えた」(perfect) 「カードを取り、教師に手渡すことはできたが、発声がまちがっていた」(regrettable) 「教師の指さしか声かけのどちらかが必要だった」(prompt1) 「教師の指さしと声かけのどちらも必要だった」 (prompt2)
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結果 |
指導期間8日間で達成することができた。最初の2日間は、ビデオの実物やサインで要求したり、「プ〜」の発声ができず、発声が間違っていたことが多かった。「カードで言ってね」や「何見る?」の声かけで、3日目からはカードと「プ〜」の発声で伝えることができ始めた。7日目まで、教師の声かけなしでは、「プ〜」の発声はできなかった。
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考察 |
今回は、前回の標的行動からの搬化をねらって設定したつもりだった。しかし、カードを取る場所に、CDのカードとテレビのカードの2枚を貼っていたため、選択が必要になっていた。また、「見たいビデオの中のキャラクター」=「プ〜」というのが、本児の中で繋がっていなかったため、物の名称の指導も含まれており、複合的な指導となってしまっていた。よって、本児にとってはすぐに搬化しにくかった。しかし、カードと発声による要求行動は、前回で身についていて、基礎はあったので、前回よりも短い期間で達成できたと思われる。 現在では、休み時間になると、自分でカードを教師に渡し、発声で伝えて、その遊びをしている。休み時間を落ち着いて楽しめている。 以前は、休み時間に何をしていいか分からず、教師からの注目を得たいためにわざと友だちを叩いて、教師から怒られ注目を得るというような行動が見られたが、カードと発声による遊びの要求の手段を身につけてから、自分のしたいことをきちんと伝えられることが、本児の喜びとなり、友だちを叩く行動が減った。
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