2003-13



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実践2:自分からテレビの写真カードを取り教師に手渡すことと発声で伝えることができた割合
短期目標
好きなビデオ(ぐーちょこらんたん)が見たい時に、黒板に貼ってあるテレビの写真カードを黒板から取って教師に手渡し、発声(「プ〜」)で要求することができる。

指導目標(標的行動とこれを選んだ理由)
指導目標
短期目標と同じ。

標的行動
短期目標と同じ。

標的行動を選択した理由
現在、本児はビデオが見たい時は実物(ビデオテープ)を教師に渡して要求することが多い。
本児のコミュニケーションの手段として、カードを使用して要求することができる場面は現在CDをかけて欲しい時のみである。
今後、カードでの要求の幅を広げるため、まず要求場面が多い、ビデオを見るという要求をカードと発声で伝えることができるよう今回の短期目標として設定した。

教材教具など
テレビの写真カード、テレビデオ、ビデオテープ

達成基準
自分からカードを教師に手渡すことと、発声で伝えることが10回続けてできたら達成とする。

記録の取り方(般化場面と指導場面)
指導場面の記録の取り方
休み時間や昼休みに、
「自分からカードを取り、教師に手渡すことと発声で伝えた」(perfect)
「カードを取り、教師に手渡すことはできたが、発声がまちがっていた」(regrettable)
「教師の指さしか声かけのどちらかが必要だった」(prompt1)
「教師の指さしと声かけのどちらも必要だった」
(prompt2)

指導期間
2003年11月25日〜12月4日

結果
指導期間8日間で達成することができた。最初の2日間は、ビデオの実物やサインで要求したり、「プ〜」の発声ができず、発声が間違っていたことが多かった。「カードで言ってね」や「何見る?」の声かけで、3日目からはカードと「プ〜」の発声で伝えることができ始めた。7日目まで、教師の声かけなしでは、「プ〜」の発声はできなかった。

考察
今回は、前回の標的行動からの搬化をねらって設定したつもりだった。しかし、カードを取る場所に、CDのカードとテレビのカードの2枚を貼っていたため、選択が必要になっていた。また、「見たいビデオの中のキャラクター」=「プ〜」というのが、本児の中で繋がっていなかったため、物の名称の指導も含まれており、複合的な指導となってしまっていた。よって、本児にとってはすぐに搬化しにくかった。しかし、カードと発声による要求行動は、前回で身についていて、基礎はあったので、前回よりも短い期間で達成できたと思われる。
 現在では、休み時間になると、自分でカードを教師に渡し、発声で伝えて、その遊びをしている。休み時間を落ち着いて楽しめている。
 以前は、休み時間に何をしていいか分からず、教師からの注目を得たいためにわざと友だちを叩いて、教師から怒られ注目を得るというような行動が見られたが、カードと発声による遊びの要求の手段を身につけてから、自分のしたいことをきちんと伝えられることが、本児の喜びとなり、友だちを叩く行動が減った。


perfect: 発声と手渡しできた割合
記入日時 2006/02/06/16:26:07  No.130
記入者 管理者  E-Mail

実践3:選択したおもちゃで遊べた割合
短期目標
2枚の写真カードの中から遊びたいおもちゃのカードを1枚選択して遊ぶことができる。

指導目標(標的行動とこれを選んだ理由)
指導目標
2枚の写真カードの中から遊びたいおもちゃのカードを1枚選択して遊ぶことができる。

標的行動
短期目標と同じ。

標的行動を選択した理由
今後、たくさんの遊びの写真カードの中から、自分で選択して遊びを要求できるようにしたいと考えている。そのために、実物とマッチングできる写真カードを増やしていきたい。今回の標的行動は、選択した遊びができることも目標としているが、それと同時に、おもちゃの実物と写真カードとのマッチングもできることを目標として設定した。

指導目標に関する対象児の実態(ベースライン)
指導目標に関する本児の実態
本児はビデオを見ながら、おもちゃで遊ぶのが好きで、現在はおもちゃで遊びたい時、自分で実物を取ってきて遊んでいる。取れない場所におもちゃがある時は、「オッ」という発声で教師に助けを求める。好きなおもちゃは、アンパンマンの積み木、入れ子である。

ベースライン
おもちゃの具体物を二つ提示すると、どちらか一つを選択して遊ぶことができる。

指導手続
本児がビデオを要求して、教師がビデオをかけた後に、2枚の写真カードを提示する。

教材教具など
おもちゃの写真カード、おもちゃ(アンパンマンの積み木、入れ子、色分け、コイン入れ)

達成基準
選択した写真カードのおもちゃで遊べた割合100%の日が3日間続いたら達成とする。

記録の取り方(般化場面と指導場面)
指導場面の記録の取り方
休み時間や昼休みに、
「2枚のうち1枚を選択して、そのおもちゃで遊べた」
「選択できたが、遊ばなかった」
「2枚とも取った」
の3パターンを記号で記録していく。

指導期間
2004年1月13日〜1月29日

結果
 最初は、「入れ子」と「積み木」のカードの選択を行った。一日目から100%の確率で選択したおもちゃで遊べた。三日連続で100%であったので、三日で目標達成できた。
 その後、おもちゃの種類を変えて、同様に二回実施した。二回とも、三日で達成した。
 

考察
 写真カードと実物のマッチングはできていて、二枚のカードを見比べて、遊びたいおもちゃを自分で選ぶことができていた。本児が選ばなかった方のカードを、教師が提示して「こっちでも遊んでみる?」と尋ねると、手を振って「いや」のサインをして、拒否したこともあった。
 二枚のカードからの選択は達成したので、今後は三枚のカード(テレビ、CD、わくわく広場)からの選択を目標にして、取り組んでいきたいと考えている。


case1: 入れ子と積み木 case2: 色分けとコイン case3: 積み木と色分け
記入日時 2006/02/06/16:30:25  No.131
記入者 管理者  E-Mail

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