2003-16



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自立課題をしているときに課題を落とさないようにする
対象児のプロフィール
Iくん 中3男子 自閉症・てんかん
PEP−R 1歳6ヶ月(平成14年8月)

指導者
M.H
T.N

長期目標
自立課題を一人で行うことができる。

短期目標
自立課題をしているときに課題を落とさないようにする

指導目標(標的行動とこれを選んだ理由)
指導目標
自立課題をしているときに課題を落とさないようにする

標的行動
自立課題中に教材を落とす行動。

標的行動を選択した理由
自立課題を行っている中で、課題を棚からとって机の上に置く時に、置き方が乱雑で課題が床に落ちることが多くあった。自分で課題を拾うこともあったが、指示して拾うことが多かった。また、教師が教材を拾う等の援助が必要であった。
課題が落ち、それを拾うことが何回か繰り返されると、課題に集中することが難しくなっていた。
 これらのことを改善するために、課題を落とさないように机に仕切りをつけて課題が落ちるのを防ぐようにした。落ちた課題を拾う作業をなくし、課題に集中する環境を作ることにより、課題の終了がスムーズになり、途中で教師の援助が必要なくなるのではないかと考えた。

指導目標に関する対象児の実態(ベースライン)
ベースライン
・教材が落ちた場合は拾うように指示をしたり、教師が拾っていた。

(1)教材が落ちるのを防ぐために机に仕切りをつけた。

指導場面
課題を行う時間(主に数学)

指導手続
・教材が落ちた場合は拾うように指示をしたり、教師が拾っていた。

(1)教材が落ちた場合は自分で拾うよう指さし、声かけを行った。

教材教具など
自立課題の教材(5つ)
縦の5段の棚×2(始まりと終わり)
仕切りをつけた机

記録の取り方(般化場面と指導場面)
指導場面の記録の取り方
課題を行い、落とさずにできれば○、落とした場合は×を記録する。5つの課題で記録する。

指導期間
H15年9月30日〜

結果
机に仕切りを付けて課題に取り組むことで、課題を落とすことはなくなった。

考察
本ケースを進める中で、ただ机に仕切りを付けるだけではうまくいかなかったかもしれない。もう一つのケースである、棚へ片づけることが定着したことも課題を落とさないことにつながっていると思われる。
ケース研究を始めてから、教材が落ちた場合は自分で拾うよう指さし、声かけを行ったことで、落としたとしても、自分で拾うことができ、課題への集中が途切れるということもなかった。
仕切りを付けることで課題を落とす数が少なくなったので、声かけも少なくできたのも良かった。


sidou-1: 自分で拾う sidou2: (計画中)
記入日時 2006/02/06/17:52:28  No.136
記入者 管理者  E-Mail

終了した教材を棚に一つずつ置く
対象児のプロフィール
Iくん 中3男子 自閉症・てんかん
PEP−R 1歳6ヶ月(平成14年8月)

指導者
M.H
T.N

長期目標
自立課題を一人で行うことができる。

短期目標
終了した教材を棚に一つずつ置く。

指導目標(標的行動とこれを選んだ理由)
指導目標
終了した教材を棚に一つずつ置く。

標的行動
終了した教材を棚に一つずつ置く。

標的行動を選択した理由
 終了ボックスを用いていた時は、教材を片づける時に投げるように置いたり、教材がきちんとボックスに入らない時があった。また、途中で教材をボックスに入れて終了しようとすることもあり、教師が教材を拾う等の援助が必要であった。
 そういったことを改善するために、棚から教材を取り棚へと終了する形をとれば、課題の終了がスムーズになり、途中で教師の援助が必要なくなるのではないかと考えた。

指導目標に関する対象児の実態(ベースライン)
ベースライン
・教材が落ちた場合は拾うように指示をしたり、教師が拾っていた。
・教材を箱の中に置き直すことはさせていなかった。

(1)終了ボックスに替えて、縦の5段の棚を使用。

指導場面
課題を行う時間(主に数学)

指導手続
ベースライン(縦の5段の棚を使用)
指導手続き
(1) 4段目から下に目線がいっていないように感じたので、棚の下に椅子を置き、高さを上げた。

教材教具など
自立課題の教材(5つ)
縦の5段の棚×2(始まりと終わり)
仕切りをつけた机

達成基準
・終了した教材を上から順番に一つずつ置く。
・同じ段の中に重ねて置かずに5段全部に一つずつ置くことができれば達成である。

記録の取り方(般化場面と指導場面)
指導場面の記録の取り方
同じ段の中に重ねて置かずに1段につきひとつ置くことができれば○、重ねて置いたり、棚の上に置いてしまったりして教材を片づけることができなければ×を1段ずつ記入していく。

指導期間
2003年9月〜


Baseline: ベースライン Sidou-1: 棚を高く
記入日時 2006/02/06/17:58:42  No.137
記入者 管理者  E-Mail

音楽を聴く時に、具体物を選択し、自分の聴きたい曲を選ぶことができる。
対象児のプロフィール
Iくん 中3男子 自閉症・てんかん
PEP−R 1歳6ヶ月(平成14年8月)

指導者
M.H
T.N

長期目標
音楽を聴く時に、具体物を選択し、自分の聴きたい曲を選ぶことができる。

短期目標
2つのカセットから、自分の聴きたい曲の入ったカセットの色を見て選択することができる。

指導目標(標的行動とこれを選んだ理由)
指導目標
2つのカセットから、自分の聴きたい曲の入ったカセットの色を見て選択することができる。

標的行動
(1)黒のカセット(曲が何も入っていない)と他の色のついたカセット(曲が1つ入っている)を用いて、曲が入っているカセットが選択できるようにする。

標的行動を選択した理由
昨年度後半は、黒のカセットと色の付いたカセットをを見て、黒をとらずに色の付いたカセットを取ることができていたが、しばらく色の付いたカセットを2つ提示していたところ、黒を提示しても取るようになってしまった。
そこで、もう一度、黒のカセットを選択しないようにするために、黒のカセットを入れて、曲を選択させるようにと考えた。

指導目標に関する対象児の実態(ベースライン)
対象児は音楽を聴くことが好きである。しかし、以前はCDで長い時間聴いていたこともあり、授業の初めに音楽をとめたりすると、要求し続けたり、聴けない時にはパニックで自傷したりすることがあり、授業や教室移動が難しい時があった。
そこで、1つのカセットに1曲だけ曲を入れたものを用意して、休み時間は3本を提示するなどして、聴く時間と量にメリハリを持たせるようにした。そうすることによって、好きな曲を聴く時間を保障でき、要求が充たされることによって授業や教室移動もスムーズになった。
こういったことを踏まえて、昨年度はカセットの色を見て好きな曲を選択するという課題に取り組んだ。黒(何も入っていない)カセットを見分けることはできるようになったが、色を見て好きな曲を選択するまでには至らなかった。そこで、今年度は具体物(人形等)を用いて、具体物を選択することで好きな音楽が聞けるようにしていきたい。そうすることによって本児の余暇活動がよりいっそう充実していくと考えた。

ベースライン
Iくんが「音楽を聴きたい」とサインを出したり、カセットを教師にもってきて聴きたいことを要求する。

教師がカセットを2つ持ってIくんの机にいき、カセットの色が見えるよう提示し、2つの中から1つを選択させる。

選択したカセットをカセットデッキに持っていき、カセットを入れて自分でスイッチを押す。

指導手続
(1)黒のカセットと曲入りのカセットの2つを提示し、提示されたカセットを見て、曲入りのカセットを選択する。
(2)選択の手続きは(1)と同様。カセットを選択して曲がかかっている時に、人形を持っていき曲に応じた人形を選択する。まずは2曲で始めることにして、最初は1曲ずつ交代でかけ、その人形のみを提示する(1曲−1人形)
(3)次に、1曲をかけて、人形2体を提示し、一致するものを選択する

教材教具など
色分けしたカセットテープ6種類(11月現在)
カセットデッキ

記録の取り方(般化場面と指導場面)
指導場面の記録の取り方
・提示したカセットの色を2つ記録する。
・選択したカセットの色を1つ記録する。
・曲の途中で曲を取りかえてほしいといった要求があったかどうかを記録する。

・かかっている曲に応じて具体物(人形)が取れたかどうかを記録する。

指導期間
(1)2003年11月〜

(2)2004年1月13日〜


Baseline: ベースライン sidou-1: 指導(1) sidou-2: 指導(2) sidou-3: 指導(3)
記入日時 2006/02/06/18:02:20  No.138
記入者 管理者  E-Mail

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