201019



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事例研究のタイトル[HELP]特別支援学校中学部の生徒が昼休み時間に友だちと適切に関わって遊ぶための支援
長期目標[HELP]昼休み時間に室内ゲームやルールを明記したスポーツゲームで友だちと適切に関わって遊ぶ。
短期目標[HELP]昼休み時間に具体的にルールが明記されたトランプゲームやジェンガで友だちと適切に関わって遊ぶ。
標的行動(増やしたい行動)[HELP]友だちとルールに沿ったゲーム遊びで10分以上関わることができる。
標的行動(減らしたい行動)[HELP]友だちと関わるときにロッキングやハンカチいじりをする。
問題の推定原因[HELP]・友だちとの関わり方のスキルが身についていない。
・昼休みの中学部ホールでの遊びは、ルールが明確でなく曖昧なものが多いため。
・昼休み時間は、本人の自由意思を尊重しているところもあり、遊びのルールや相手について明記されておらず、構造化されていないため。
想定される解決策[HELP]・友だちと適切に関わることができるルールが明確なゲームから指導を始める。
・昼休みの中学部ホールでの遊びは、ルールが明確なものを設定し、且つ実施する場合は先生が最初はガイダンスで付き添い、徐々にフェイドウトしていくような手立てを講じる。
・昼休み時間に遊び相手や遊ぶ内容、時間などを明記し、遊ぶための手立てを具体化する。
指導場面[HELP]月曜日から金曜日の昼休み
指導手続き[HELP]プロジェクト「友だちの輪」(案)
1.中学部全体に呼びかけて、昼休み時間に友だちとバディを組んで一緒に遊びをしてくれる人を募る。このプロジェクトに参加してくれる生徒は、与えられた役割に対して動機づけを高めるために専用の名札を配布する。
2.友だちとバディを組んだ人は、遊びの内容と遊びの人数(最初は2人から5人まで)を設定し、その遊びに参加してくれる人を昼休みに呼びかけて募る。名札は、友だちを呼びかけて募るときに使用する。
3.遊びの内容はルールが明確な、黒ひげやスティッチ、ジェンカなどから行う。定着してきたら、ホールや体育館での遊びなど徐々に高度なものにしていく。
4.毎週月曜日の昼休みにブレインストーミング(各人が自由に意見を述べる)形式で、このプロジェクトに参加する生徒が、活動中に発生した問題を話し合う時間を取る。
5.最初は教員Tが付いて、活動に手を貸すようにし、徐々にフェイドアウトしていく。
6.設定した遊びの時間内で遊びに参加した友だちの数を生徒に記録させる。
利用可能な好子[HELP]遊びに参加した人数を記録し、グラフに累積で記録、視覚化させることで達成感を感じさせる(グラフが右肩上がりになる)。
記録の取り方[HELP]記録1.設定した遊びで友だちと関われたかどうか。
関われた場合は○、教員の言葉かけやガイダンスなどにより関われた場合は△、関われなかったり、ロッキングやハンカチいじりをしている場合は×

記録2.設定した遊びの時間内で遊びに参加した友だちの数を記録する。

記入日時 2010/11/15/13:09:33

事例研究のタイトル[HELP]特別支援学校中学部の生徒が昼休み時間に友だちと適切に関わって遊ぶための支援
結果[HELP]スタッフの係の日には、スタッフ用名札をつけて、遊びの準備をしたり友達を誘いに行ったりして常に忙しそうであった。スタッフの係でない日は、友達の輪が行われる場所で机や椅子を並べて遊びの準備を先にしておいてれる姿もよくみられた。そして、友達が集まってくるとダンスを踊ったり、ゲームや鬼ごっこなどを楽しんでいた。「友達の輪」を実施以降は、中学部のホールをうろうろしながらロッキングしたり、ハンカチいじりをすることがなくなった。
考察[HELP]昼休みの過ごし方を本人任せにせず、「友達の輪」を実施して遊びを構造化することで、適切に過ごす方法を学んだようである。また、バディを組ませて小集団で係活動を組んだことも本人の好子になったようである。

現状のABC分析
A:先行条件 B:行動 C:結果
1.昼休み
2.することがない時
3.担任の先生
4.友達
ロッキングする 1.昼休みが終わった↑
2.することあり↑
3.注意あり↑−
4.友だちと関わりなし↓

解決策のABC分析
A:先行条件 B:行動 C:結果
1.昼休み
2.友達の輪のスタッフ+名札
3.担任の先生
4.友達
5.記録用紙
友達と遊ぶ 1.昼休みが終わった↑
2.スタッフの仕事をした+することあり↑
3.褒め言葉「よくがんばったね」↑
4.友達と遊んで楽しかった↑
5.一緒に遊んだ友達の数が増えた↑

FILE 179_208_1.ppt
友だちと適切に関わって遊ぶ
記入日時 2011/02/12/00:25:52

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